ブルージェイズ・雄星 ヤンキース戦先発で4回3失点降板、制球定まらず2発浴び2四球2死球

[ 2022年6月20日 06:24 ]

ア・リーグ   ブルージェイズ10―9ヤンキース ( 2022年6月19日    トロント )

<ヤンキース・ブルージェイズ>4回3失点で降板したブルージェイズ先発の菊池(AP)
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 ブルージェイズの菊池雄星投手(31)が19日(日本時間20日)のヤンキース戦で今季13度目の先発登板。4回を投げ、2本塁打を含む3安打2四球2死球、3失点で降板した。球数は80球、ストライクが45球だった。

 2試合連続で4四球を与え、無駄な球が多すぎるとチャーリー・モントーヤ監督に指摘された前回の菊池。ブルージェイズは本拠地で3-12、0-4とヤンキースに連敗、ゲーム差を「12」に広げられ、この日は必勝の構えだった。

 しかしこの日も菊池は初回から制球が定まらない。1死から2番ジャッジに四球、3番ドナルドソンに死球を与え、何とか4番スタントンを直球で空振り三振に切って取り、次打者の時にカーク捕手が素早い動きで一塁走者を刺した。その裏、ゲレロの2点本塁打が飛び出し、ブルージェイズが先制。2回に入って先頭の5番トーレスに、フルカウントから86・6マイル(約139・4キロ)の真ん中スライダーを左越えにソロ本塁打され、3回は先頭の9番ギャロに四球、1番ラメーヒューにも、ストライクゾーンを大きく外れた球が続くと、監督は早くもブルペンにウオームアップを命じた。ラメーヒュー三塁ゴロ、ジャッジ三振で2死となったが、ドナルドソンに2-2から真ん中高め、95・4マイル(約153.5キロ)の直球を左中間に2点本塁打とされ、逆転を許した。

 問題はストライクとボールがはっきりしていること。このドナルドソンの打席も0-2と追い込みながら、次の2球が外側に大きく外れ、ストライクを取りに行った5球目を痛打された。地元TVのアナウンサーは「チャーリー(モントーヤ監督)はいつもは選手の側に立つ監督。それなのに、前回は無駄な球が多いと厳しい発言をした。ブルージェイズは3年契約の菊池については辛抱強くと考えているが、今は1試合1試合がとても大事だから」と監督の気持ちを代弁していた。4回は1安打を許しただけで何とか抑えたが、5回のマウンドには立たせてもらえなかった。試合は中盤から打撃戦となり、7回にブルージェイズが逆転。10対9と接戦を制している。

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2022年6月20日のニュース