オリックス・由伸、リーグトップの6勝目 7回2失点も8回に逆転「頼りになるチームメートたちです」 

[ 2022年6月5日 05:00 ]

交流戦   オリックス3ー2広島 ( 2022年6月4日    マツダ )

<広・オ>3回2死、野間の三振でスイングをアピールする山本 (撮影・奥 調)
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 その背中を見れば、誰もが勝たせたくなるはずだ。オリックス・山本はベンチで自身の黒星が消え、白星に変わる瞬間を見届けた。8回にT―岡田が逆転の決勝適時打。リーグトップ6勝目を挙げ、チームを今季最多4連勝と、18年から続く広島戦11連勝に導いた。

 「守備の時、T(岡田)さんが“辛抱や”と言ってくれた。頼りになるチームメートたちです」

 金メダルを獲得した昨夏の東京五輪で同僚だった森下との投げ合い。大分商だった1学年上の右腕とは都城2年の時に対戦した。その際、森下が練習で高い軌道のキャッチボールをする姿を見て練習に取り入れるなど当時から尊敬し、意識していた存在。負けるわけにはいかなかった。

 昨季から屋外球場8連勝。7回2失点の内容は濃い。5回2死で田中広を二ゴロに打ち取った場面で右ふくらはぎが、つりかけた。7回2死三塁では小園を打ち取りながらも遊撃・野口の適時失策で逆転を許す不運もあった。それでも、“気にするな”とばかりにグラブをはめた左手を新人に向けて鼓舞。最後、田中広を遊ゴロに仕留めた姿は、まさにエースだった。

 「(足は)よくあること。全然問題ありません。もっともっと、いい球を投げられるぞ、という感覚もありました。チーム全体が、いい雰囲気で、できている」。背番号18が快進撃の旗振り役だ。 (湯澤 涼)

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2022年6月5日のニュース