ソフトB・甲斐 不振脱出へ休日返上で約3時間の特打「チームに迷惑をかけている」

[ 2022年4月26日 05:30 ]

休日返上で打撃練習する甲斐(撮影・岡田 丈靖)         
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 ソフトバンクの甲斐拓也捕手(29)が25日、ペイペイドームで休日返上の打ち込みを行った。今季全23試合に先発出場しているが、打率・102と打撃が絶不調。投手練習が行われていた本拠地に姿を現し、トンネル脱出へ約3時間の特打を敢行した。26日からは同ドームで西武3連戦。甲斐の打撃が復調すれば、2連勝中のチームはさらに勢いづく。

 先発投手の練習が行われていたペイペイドームに、黒のシャツに半ズボン姿の甲斐が現れた。前日までの北海道遠征からこの日福岡に戻り、空港からドームに直行。約3時間バットを振り込み、復調のきっかけを模索した。

 「結果を見たら分かるし、チームに迷惑をかけている。チームの足を引っ張っているところを考えて、勝ちたい、打ちたいと思った中で選択したのが今日です」

 フリー打撃では254スイング中、柵越えは5本。「ポイントが近いな。今のは違うな~」などと一人でつぶやいた。フリー打撃後すぐにティー打撃も行った。動画を撮影しながら何度もフォームを確認した。

 周囲からは全力サポートを受けた。特打の前半は球団スタッフが打撃投手を務め、後半は森山投手コーチが緊急登板。千賀らもバットも持って打撃練習に参加し、「柵越えまだ?」とちゃかしながらも女房役の復調を心待ちにしていた。

 今季全23試合でスタメンマスクをかぶっているが、打率は・102はパ・リーグ規定打席到達者で最下位の29位。打率・280を目標に掲げたが、厳しい現実が続いている。23日の日本ハム戦で21打席ぶり安打となる2点適時打を放ち、「先輩方もみんなが声を掛けてくれた。周りがそう感じているのは分かっている」と話した。強く責任を感じている。

 チームは首位・楽天と0・5ゲーム差の2位につけている。チーム打率・247はリーグトップ。甲斐が調子を上げれば打線の迫力はさらに増す。「もちろん勝つためにやっている」。レギュラーとしての自覚とプライドが甲斐を突き動かしていた。(福井 亮太)

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2022年4月26日のニュース