三浦DeNA 今季初サヨナラ 0-0の延長10回から豪快ソト弾

[ 2022年4月21日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA1―0阪神 ( 2022年4月20日    横浜 )

<D・神>延長10回、サヨナラ本塁打を放ったソト(中央)を迎えるDeNAナイン(撮影・平嶋 理子)
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 プーッとガムが膨らんだ。反撃への期待も大きくなるサヨナラ勝利。DeNA・ソトが、右翼ポール際に吸い込まれた3号ソロを確認すると、二塁手前でチューインガムに大きく息を吹き込んだ。

 「正直どこにボールが行ったか分からなかったけどファンの声援で本塁打と分かった。真っすぐを狙っていたから積極的にいけた」

 0―0の延長10回。先頭で浜地の146キロの高め直球にやや振り遅れながら、逆方向へはじき返した。チームにとっては昨年10月10日の中日戦以来で、今季初のサヨナラ勝利。ソトにとっては19年9月19日の広島戦以来3年ぶりの劇弾で、連勝をもたらした。

 右手首の張りで出遅れた自身も含め、チームは開幕から故障者が続き、戦力が整わなかった。新型コロナウイルスの集団感染もあり、浮上の兆しがなかなか見えず。だが、この日、7日に陽性判定を受けた牧、倉本、戸柱、山下の4選手が復帰。牧は「4番・二塁」で出場し、2回に復帰後初安打も放った。ソトも「彼らが戻ってくれて凄く良かった。素晴らしい選手だしね」と喜び、就任2年目で初めてのサヨナラ本塁打勝利となった三浦監督は「よくぞ打ってくれた」と感激した。

 「今まで出会った中で一番まじめな外国人」と指揮官も頼りにする助っ人は、周囲に対しての気配りも忘れない。米国で右肘クリーニング手術を受け、19日に再来日したオースティンの復帰も間近。「彼とはほぼほぼ毎日連絡を取り合っている。手術も成功したし、早く帰ってくることを願っている」とベスト布陣の完成を心待ちにした。

 13日の巨人戦から出場し、ここまで7試合で打率・423、3本塁打、7打点と大暴れ。「フラストレーションはたまったけど、ファームで患部をしっかり治せたことが良かった」。これで8勝9敗。巻き返しは、ここからが本番だ。(伊藤 幸男)

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