あだ名は「徹子」 日本ハムドラ5・畔柳の目標は「徹子の部屋」!「球界でトップレベルにならないと」

[ 2022年1月12日 05:30 ]

ノックを受ける畔柳(左端)(球団提供)
Photo By 提供写真

 珍目標を掲げた!日本ハムのドラフト5位の畔柳(くろやなぎ)亨丞投手(18=中京大中京)が11日、プロでの目標を黒柳徹子(88)が司会を務める長寿番組「徹子の部屋」への出演に設定した。漢字こそ違うが、インパクトのある名字から学生時代のあだ名は「徹子」。プロで活躍し、球団OBの大谷翔平(現エンゼルス)も出演した有名番組への出演をもくろむ。

 決して冗談ではない。畔柳の表情はマジだった。千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレを終えた右腕は目標を「徹子の部屋」への出演に設定。5位での入団ながら最速152キロで潜在能力は高く「球界でトップレベルにならないと(出演は)厳しい。そういう選手になりたい」と同番組で司会を務める黒柳徹子との共演を思い描いた。

 学生時代のあだ名は「徹子」。漢字は違うがインパクトのある名字から自然と命名されたそうで「“くろやなぎ”と言えば徹子さん。よく徹子、徹子と呼ばれていた」と明かす。まだ共同生活を始めたばかりで「(同期からは)呼ばれていない」というが「そのうち慣れてくれば呼ばれると思う」と覚悟する。

 「徹子の部屋」は各界の著名人や時代を象徴する有名人らが出演する長寿番組。16年には日本ハム時代の大谷翔平(現エンゼルス)がゲスト出演したこともあり、畔柳も「見ました」とチェック済みだ。ビッグボスこと新庄監督も選手たちの積極的なメディア露出を希望している。近い将来に畔柳がプロで大成し、出演が実現すれば指揮官も喜ぶはずだ。

 この日は雨天のため室内練習場で汗を流した。中学3年時にU―15日本代表でW杯に出場し、中京大中京では3年春のセンバツで4強入り。高校からの入団ではあるが、世代を代表する投手の一人として1年目からアピールするつもりで「同級生に負けるわけにはいかない。横一線のスタートなので、ここからは自分らしさを出していきたい」と強く誓う。

 チームは3年連続で5位に低迷。先発、救援も含めて投手陣の再建は急務で新人右腕が付け入る隙はある。「もっと名前をとどろかせていきたい」と畔柳。プロで実績を積み重ねた先に、大物司会者との共演が待っている。(清藤 駿太)

 ◇畔柳 亨丞(くろやなぎ・きょうすけ)2003年(平15)5月3日生まれ、愛知県豊田市出身の18歳。竹村小1年から豊田リトルで野球を始め、竜神中ではSASUKE名古屋ヤングでプレー。3年時にU―15日本代表でW杯出場。中京大中京では1年夏からベンチ入りし、2年秋から背番号1。3年春に甲子園出場し4強入りした。1メートル77、86キロ。右投げ右打ち。趣味は釣り。

 ▽徹子の部屋 76年からテレビ朝日系(月~金曜後1・00)で放送されている人気長寿トーク番組。放送回数は1万1000回を超えている。各界著名人をゲストに招き、司会の黒柳徹子と対談する形式。黒柳の鋭い突っ込みやむちゃぶりが人気。11年4月に、同一司会者による最多放送記録としてギネス世界記録に認定された。野球界からは長嶋茂雄、王貞治、山本浩二、落合博満、東尾修らの他、16年には大谷翔平が特番に出演した。

 ≪ドラ9上川畑守備アピール誓う≫日本ハムは新人合同自主トレ3日目も、育成も含めた新人13人が参加。ドラフト9位の上川畑(NTT東日本)も元気にメニューをこなした。今月2日に新庄監督が自身のインスタグラムで公開した「ファンが選ぶスタメン」に「9番・遊撃」でサプライズ選出。下位指名ながら背番号4が与えられるなど期待の高さも感じており「安定した守備を評価されたと思うので、守備でアピールしていければ」と意気込みを語った。

続きを表示

2022年1月12日のニュース