Rソックス劇的リーグ優勝決定S進出 沢村もシャンパンファイト 編成本部長「次はメンバーに入るかも」

[ 2021年10月12日 15:22 ]

ア・リーグ地区シリーズ第3戦   レッドソックス6―5レイズ ( 2021年10月11日    フェンウェイ・パーク )

3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決め、喜びを爆発させるレッドソックスナイン(AP)
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 ア・リーグの地区シリーズ第3戦が11日(日本時間12日)、ボストンのフェンウェイ・パークで行われ、レッドソックスが6―5のサヨナラ勝ちでレイズを下し、3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。レッドソックスは初戦で敗れた後、シーズン中に100勝を挙げたリーグ最高勝率のレイズに3連勝。15日(同16日)から開幕するリーグ優勝決定シリーズで、アストロズ―ホワイトソックスの勝者と対戦する。

 連夜の大接戦を制したのはまたもレッドソックスだった。2回に5点を先制しながら、小刻みに反撃を許し、8回を終えて5―5の同点。しかし、9回裏、前日の第3戦でサヨナラ弾を放ったバスケスが左前打で出塁すると、アローヨの犠打、代打ショーの内野安打などで1死1、3塁(ショウは盗塁で二塁進塁)のチャンスをつくった。

 最後は今シリーズ打率.450(20打数9安打)、OPS1.329と絶好調だったヘルナンデスが左翼に犠飛を打上げ、激闘に幕。シーズン中からこの日を含む直近63戦中42勝(勝率.667)と圧倒的な強さを誇る本拠地で、3万8447人のファンを熱狂させる見事な勝利だった。

 2戦連続サヨナラ勝ちで本命視されたレイズを打ち破り、レッドソックスのアレックス・コーラ監督は「凄いゲームだった。チームのみんなを誇りに思う」と感無量の表情。一方、殊勲のヘルナンデスは、「みんなは驚いているかもしれないが、僕たちは春季キャンプの時からここまで勝ち進めると思っていた」と胸を張った。

 アストロズ、ホワイトソックスはどちらもシーズン中の勝率でレッドソックスを大きく上回っているが、ワイルドカードシリーズで宿敵ヤンキースを下して勢いに乗った3年前の王者は怖いチームになりそうだ。

 一方、栄冠の瞬間を沢村はベンチで見届けた。チームメートたちと一緒にマウンド上で輪になって祝い、クラブハウスでのシャンパンファイトも楽しんだ。ワイルドカードシリーズ、地区シリーズと無念のロースター落ちとなったが、ハイム・ブルーム編成本部長は「次のラウンドではメンバーに入るかもしれない」と明言している。この日も試合前に強めのキャッチボールを行って調整した沢村が、ポストシーズンのマウンドに立つ可能性はまだ残されている。(杉浦大介通信員)

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2021年10月12日のニュース