巨人・中田 ガッツポーズ復帰も「逆転Vを呼ぶ男」になれず

[ 2021年10月12日 23:11 ]

セ・リーグ   巨人1―2阪神 ( 2021年10月12日    東京D )

8回1死一塁、代打・中田は安打を放ちガッツポーズ(撮影・森沢 裕)
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 巨人の中田翔内野手(32)が移籍後2度の2軍落ちから昇格し、1―2の8回に代打で阪神2番手左腕の岩崎から中前打を放った。一塁ベース上ではベンチに向かってガッツポーズを見せるなど気持ちを前面に出し6連敗中のチームを鼓舞したが、自身が復帰した日が3連覇の道が途絶える日になってしまった。

 1点を追う8回1死一塁、5番手投手の中川の代打で登場。相手2番手岩崎の3球目、142キロのストレートを左前に運び、ランエンドヒットで1死一、三塁とチャンスを広げた。もう一度野球をやるチャンスをつくってくれた原監督のため、調子が上がらず2軍落ちした際に打撃指導をしてくれた阿部現1軍作戦コーチのためにも、何とか力になりたかった。その思いが一塁ベース上でのガッツポーズに現れた。

 試合後、原監督が「ここという時にこの数カ月、男になってくれる人が出てこないね。懸命にやっているけれどもね」と9月以降に大失速したチームについて話した。チームの連敗を止められず、優勝の可能性も完全に消滅してしまったが、残り8戦、一打席一打席に気持ちを込める。

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