阪神・青柳「優勝へ残り試合全部勝てるぐらい頑張る」リーグトップに並ぶ11勝目 開幕前目標へあと2勝

[ 2021年10月6日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5ー2DeNA ( 2021年10月5日    横浜 )

<D・神>阪神先発の青柳(撮影・北條 貴史)
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 60打席ぶり安打を放った佐藤輝だけでなく、こちらも長い、長いトンネルを抜けた。阪神・青柳が6安打されながらも6回2失点の粘投で今季11勝目。8月24日DeNA戦以来、自身6試合ぶりとなる白星で、リーグトップの巨人・高橋に並んだ。

 「最初に点を取ってもらえたので、楽な気持ちで投げられました。2点取られましたけど、粘れたんで良かったと思います」

 関東遠征9番勝負の先陣で、つまずくわけにはいかなかった。8月31日の中日戦から、前回登板まで5試合連続で先制点を献上。それだけに、初回4得点の援護射撃があらゆる重圧を取り払ってくれた。その初回は2死から一、二塁を招いたが、宮崎を中飛。5―2の6回にも1死二塁と攻め込まれたが、後続を退けた。

 「自分の中では横浜相手には負けていなかったので、嫌な気持ちもありましたけど、なんとかその記憶ももう消えました」

 苦い思い出も払しょくした。東京五輪準々決勝のアメリカ戦で3ランを被弾して以来となる横浜スタジアムでの登板。それでも試合前まで4戦3勝0敗、防御率1・67という好相性を信じ、腕を振った。矢野監督は言う。

 「立ち上がりはいいリズムで点を取った後にしっかり抑えていったというのは、やっぱり流れが来る。今日みたいなピッチングをどんどんやってくれたら頼もしくなると思う」

 開幕前から目標に掲げてきた13勝へ前進した。「自分の目標よりもチームが優勝できるように、残り試合全部勝てるぐらい頑張っていきたい」。ノルマ達成まであと2勝。上方修正すればするほど悲願に近づいていく。(須田 麻祐子)

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