広島・玉村 高卒2年目左腕では球団初の先発3勝に挑む 9月1日先発見込み、01年河内の2勝を超える

[ 2021年8月31日 05:30 ]

キャッチボールで調整する玉村(撮影・大森 寛明)
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 広島・玉村が球団史を塗り替える。1軍初登板をかなえた高卒2年目の今季は10試合に先発して2勝4敗。ドラフト制以降の2年目以内で先発3勝を挙げれば、左腕に限ると01年河内貴哉の2勝を上回り球団史上初となる。

 9月1日に先発見込みで、DeNAとは今季3度目の対戦。6月18日の同戦では、7回2失点でプロ初勝利を挙げた相手だ。「初登板も横浜が相手。打線に厚みがあり、怖いな…という印象がある」。白星は7回1失点だった7月2日の阪神戦以降3試合連続で遠ざかっている。それでも、4試合連続でクオリティー・スタート(6回以上、自責点3以下)を達成するように安定感は抜群だ。

 「勝った試合は、たくさん援護をもらって楽に投げられた試合ばかり。まだまだ力不足だな…と思います」

 大道、野村と脱落者が相次いだ先発陣には、明るい兆しが見えてきた。29日の阪神戦で約3カ月ぶりの1軍登板だった床田が6回無失点。1軍の先発陣では玉村が唯一の左腕だった中で頼もしい先輩が加わった。左腕2人で白星を積み重ねられれば、流れも変わってくるだろう。

 「リードして(マウンドを)降りられていないので勝ち切れていない。これからは、そこを大事にしたい」。玉村にとって「3勝」は通過点でしかない。(河合 洋介)

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2021年8月31日のニュース