最下位から逆襲!DeNA今季最多5発!「いいスタート 非常に大きな1勝」

[ 2021年5月26日 05:30 ]

交流戦   DeNA10―3オリックス ( 2021年5月25日    横浜 )

<D・オ>5回無死一塁、中越え2ランを放つ佐野(撮影・島崎 忠彦)
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 反転攻勢へ。番長も、主将の佐野も動いた。ド派手な花火大会とともに、DeNAの逆襲が始まった。宮崎に大和、ソトの2発に佐野。1試合5発は昨年8月1日の阪神戦以来で、梶谷(現巨人)以外は同じ4人が一発を放った。「いいスタートが切れて良かった。非常に大きな1勝」。三浦監督の声も弾む。交流戦初戦は16年から5連勝となった。

 試合前。佐野はナインを集めた。短い言葉に魂を込めた。「交流戦を浮上のきっかけにしよう!」。リーグ戦は借金17。鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように打ちまくった。試合前の時点で29本と、12球団で最も被本塁打が少ないオリックス投手陣を粉砕。自身も5回無死一塁で「自分のスイングができた」と中越えに13試合ぶりの5号2ランだ。昨季から不動の4番だったが18日から3番。試合前には「バットの軌道がインサイドアウトになるように。普段はやらない練習」と、必死の形相でロングティーに汗を流した。

 三浦監督も動いた。捕手の伊藤光を2番に据え、田代巡回打撃コーチを今季初めてベンチに入れた。さらにブルペン担当の川村投手コーチをベンチに、木塚投手コーチをブルペンへと移動させた。「いろいろな視点からやるということ。木塚コーチにはブルペンを活性化してほしい」。がむしゃらな姿勢。「交流戦では一気に(順位差を)縮められる可能性があるから」。ここが勝負どころと踏んだ。

 19年までの交流戦通算139勝、勝率・402はいずれも12球団ワースト。相性が悪いが、反転攻勢の好機となり得る。「明日以降につなげていかないと」と三浦監督。その言葉は力強かった。(鈴木 勝巳)

 ▼DeNAソト(4回に6号2ラン、5回は7号ソロと2打席連発)2本ともしっかり捉えることができた。5発?凄くうれしい。この状態を続けて勝ち続けたい。

 ▼DeNA宮崎(2回、先制の5号2ラン)1戦目にこういう形で点数を取って勝てたのは大きい。次につながると思う。(本塁打は)少し詰まった。風のおかげ。

 《セ6年ぶり勝ち越し開幕》セ・リーグは交流戦を3勝2敗で勝ち越し発進となった。セの初日勝ち越しは15年(4勝2敗)以来6年ぶり6度目。セの交流戦勝ち越しは09年(70勝67敗7分け)のみだが、今年はどうなるか。

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