ソフトバンク・リチャード「5割打法」で弾丸1号「半分くらいの力で打った」

[ 2021年2月16日 05:30 ]

紅白戦   白組2ー2紅組 ( 2021年2月15日    アイビー )

2回に左越え本塁打を放ったリチャード(撮影・中村 達也)
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 感覚的には5割の力というから驚きだ。ソフトバンクの4年目の大砲・リチャードが今キャンプ初の紅白戦に白組の「7番・DH」で出場し、2回の第1打席で左越えソロ。「一番いい結果になった」と笑みを浮かべた。

 左腕・大竹に2球で追い込まれたが、慌てなかった。6球目の低めスライダーを弾丸ライナーで左翼席に突き刺し「2ストライクだったし大振りをしないように。今取り組んでいる練習で“思い切り振らない”ことを意識して。半分くらいの力でミートする感じで打った」と振り返った。

 キャンプ序盤には王貞治球団会長から「力より速さ。軽く振れ」とアドバイスをもらった。昨年までは「思い切り体を使って、腕を使って、首も力んでいた」と120%の力でスイングしていたが、力まずに振っても打球が飛ぶことを体感した。10日のシート打撃でも左越えに一発を放っており、目標に掲げる開幕1軍に向けて猛アピールを続けている。

 今年から就任した小久保ヘッドコーチからも連日、指導を受ける。14日の練習中には「練習ではスタンスを狭めて、小さいところで回った方が切れが出る」と教わり、アーリーワークやフリー打撃で実践。早速、実戦で結果につなげた。

 昨年はウエスタン・リーグで本塁打王、打点王の2冠を獲得。ブレークの予感が漂う21歳は「(野手の開幕1軍の)枠を数えてみたら、めっちゃ厳しい。食らいついて1軍に残れるように頑張りたい」と前を向いた。(川島 毅洋)

 ◆リチャード 本名・砂川(すながわ)リチャード。1999年(平11)6月18日生まれ、沖縄県出身の21歳。沖縄尚学では高校通算25本塁打を放ったが、甲子園出場なし。17年育成ドラフト3位でソフトバンクに入団。昨年3月に支配下選手に昇格した。1メートル89、119キロ。右投げ右打ち。

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2021年2月16日のニュース