西武ドラ1渡部、横綱級118キロで入寮 減量大作戦失敗…日本選手最重量に

[ 2021年1月7日 05:30 ]

山川からプレゼントされたバットを見つめる渡部
Photo By 代表撮影

 ピッチピッチの1年生――。西武のドラフト1位・渡部(桐蔭横浜大)が埼玉県所沢市の「若獅子寮」に入寮。衝撃の懺悔(ざんげ)から、プロ生活の第一歩を踏み出した。

 「118キロになってしまいました…。肉が好きなので、肉系をたくさん食べてしまった。(牛、鶏、豚と)全部いっちゃいました」

 昨年11月に関東地区大学野球選手権を制した際「年内に2キロ、その後3、4キロ減らしていきたい」と減量大作戦を掲げた。当時112キロ。ところが、言葉とは裏腹に12月中旬までに5キロも太った。さらに年末年始の暴食で1キロ増え、日本選手最重量を誇る「アジャ」ことロッテ・井上の114キロを上回る118キロになった。横綱級の貫録の入寮である。

 愛称「よくばり君」には、さらなる増量の危険性もはらむ。「寮生活が初めてなので、いいベッド…寝やすいかな」と東京西川のマットレスを持参した。空き時間は「寝るのも好きなので、ひたすら寝て、いい時間にしたい。(映画とか)見ながら寝るのが最高ですね」とニヤリだ。大好物のハンバーグなど寮の食事はおいしいが「環境がガラッと変わったので、勝手に痩せていくんじゃないかな」と話す大物ぶりを見せた。

 辻監督が「逆方向、センターに大きなホームランを打てる技術がある」と評す大学通算45発の長打力は大きな魅力。入団交渉の際に関係者を通じて届けられた山川のサイン入りバットで豪快に風を切り「宝物にしたかったので、持ってきました」と笑った。「まずは誰からも応援される選手になりたい」。愛くるしい体格は文句なしだ。(花里 雄太)

 ≪外国人含めるとフローレスが最重量≫外国人選手を含めると、今季12球団で最重量となりそうなのがフローレス(ロ)。昨季、育成から支配下に昇格した右腕の体重は120キロだ。118キロの渡部はフローレスに次ぎ、同僚となるメヒア(西)に並ぶ。

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