阪神 今永の前に7者連続三振 5年ぶり屈辱

[ 2020年8月2日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-7DeNA ( 2020年8月1日    甲子園 )

<神・D(8)> 6回2死、ボーアは空振り三振に倒れる(撮影・大森 寛明)
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 阪神は屈辱付きの敗戦だった。一発攻勢で突き放された中盤。反撃の機運は今永に喫した7者連続三振で断ち切られた。15年6月10日のソフトバンク戦で森に許して以来、チームとしては5度目の惨劇になった。

 2点勝ち越された直後の5回、先頭の西勇の空振り三振から始まった。続く陽川は直球を見逃し三振。近本は外角スライダーにバットが回った。3点差へ引き離された6回にはサンズ、大山、ボーアの頼みの中軸がそろって三振。7回先頭の梅野は低めのチェンジアップを空振りした。続く木浪の右飛でかろうじて三振の連鎖は止まった一方、パットン、石田の救援陣からも1個ずつを喫し、計12三振を数えた。

 「打線自体のつながりっていうのがね。現状、前回のヤクルトからちょっと打ててないので。どうしても中継ぎが踏ん張れないという形のゲームになってしまっている」

 矢野監督が振り返るように拙攻は三振だけではなかった。3回無死一塁では植田が送りバントを失敗し、8回無死二、三塁からの反撃も1点止まり。20得点を挙げた先月28日を“頂点”として下降の波が来た。

 停滞を打ち破ろうと、8回無死一塁では近本が右前打でヒットエンドランを成功させ、反撃の糸口を探り続けた。本来なら走者をためたい4点劣勢での超積極的な仕掛け。矢野監督は「阪神の野球をやっているだけなので」と言い切った。

 14日ぶりに抱えた借金。4日からは首位の巨人を本拠地に迎えるだけに清水ヘッドコーチは「何とか踏みとどまらないといけない。もう一度ネジを締め直します。選手を信じてやっていきます」とチームの思いを代弁した。(巻木 周平)

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2020年8月2日のニュース