プロ野球 選手に陽性者が出た際、試合挙行に関する明確なルールなし

[ 2020年8月2日 05:30 ]

 プロ野球で選手に陽性者が出た際に、試合挙行に関しての明確なルールはない。原則的には対戦相手も含めた当該球団間と、各リーグとの相談で決まる。リーグのアグリーメントには「試合当日、コロナウイルスの影響により陽性認定者などが発生し、2時間前までにベンチ入り26人がそろわない場合は、リーグ統括ならびに相手球団の了承を得た上で、事前に試合中止を決定できる」と記された。両リーグ共通となる。

 またチーム内で複数選手に感染者が出たり、複数チームで感染者が出るなど、リーグ戦挙行に関わる問題に発展した場合には、臨時の実行委員会もしくは理事会を開き、対応を協議するとしている。

 ≪Jリーグは7月、試合当日に中止≫Jリーグでは7月26日の広島―名古屋戦が中止となった例がある。名古屋は25日に新型コロナの陽性選手1人が出たため、選手とスタッフ60人に独自でPCR検査を実施。試合当日となる26日に新たに選手とスタッフ計2人が陽性と判定され、試合当日に中止が決まった。Jリーグは登録選手に幅をもたせ、陽性者が出た場合でも試合を行うルール作りをしていたが、陽性者に対する濃厚接触者が試合開始前までに判別できないための決断だった。

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2020年8月2日のニュース