巨人・大城、猛アピール!!連日3安打&盗塁阻止で“正捕手争い”ヒートアップ

[ 2020年2月10日 05:30 ]

巨人紅白戦   紅組4―2白組 ( 2020年2月9日    サンマリン宮崎 )

初回1死一塁、打者・モタの時、増田大の二盗を阻止する大城(左)(撮影・西海 健太郎)
Photo By スポニチ

 打つだけじゃない。巨人・大城が紅白戦で肩でも魅せた。初回1死一塁、戸郷のスライダーを捕球すると、二塁へ矢のような送球。昨季、15盗塁した代走の切り札・増田大の盗塁を阻止し「相川(バッテリー)コーチと練習でやっていることが、しっかり成果に出た」と胸を張った。

 自慢の打撃力も発揮した。「積極的にいこうと思っていた」と好球必打で2回に左前打、5回に左前適時打、7回に右前打と広角に打ち分けた。2日連続の3安打で、実戦3試合で10打数6安打3打点と大当たり。昨年引退した阿部2軍監督のかつての定位置である「4番・捕手」でひときわ存在感を放った。

 打撃力を買われ、一塁コンバートを打診されたこともある26歳。昨オフには原監督から「背番号10をつけるかい」と冗談交じりに偉大な先輩の背番号を提示され、思わず黙り込んだ。ただ、球団の期待は大きく、今季から同じように重みのある「24」を背負う。前監督の高橋由伸氏が背負った背番号に「素晴らしい先輩に少しでも追いついて追い越せるように頑張っていきたい」と責任感は増した。

 背番号に見合う男になるため、オフはウエートトレーニングに時間を割いた。体重4キロ増の95キロにパンプアップし「単純に飛距離が変わった」と実感。自身初の開幕スタメンマスクを目指して、小林や11日から1軍に合流する炭谷と争うが、力強さの増した打撃で猛アピールする。

 原監督は「体も大きくなって存在感も出てきた」と成長を認め「小林もうかうかできない」とハイレベルな競争を期待した。「全然まだまだ。しっかり打つ方でも守備面でもアピールすることが大事。今日だけに終わらず、どんどんアピールしていきたい」と大城。貪欲に正捕手の座を狙う。(青森 正宣)

 《小林3の1 炭谷明日1軍へ》 大城とともに正捕手を争う小林は白組の「7番・捕手」で出場し、3打数1安打だった。「サバイバルなので頑張ります」。全体練習後はバットを手に木の花ドームに移動し、居残り特打を行った。同じく正捕手の座を狙う移籍2年目の炭谷は、丸や亀井とともにS班で調整。11日の第3クールから1軍に合流する。

 ≪大規模シャッフル≫ 公式戦では経験のない守備位置で大規模なシャッフルが行われた。陽岱鋼が今季から挑戦する一塁の守備に初めて就き、さらに内野手の増田大が中堅で先発。原監督は「用意、準備、選択を与えているということですね、チームにね」と説明。試合途中からは二塁の吉川尚が中堅に回り、遊撃だった山本が一塁に入った。

続きを表示

この記事のフォト

2020年2月10日のニュース