ロッテドラ5・福田光 12球団新人1号!守備の汚名返上「いい当たり 素直にうれしい」

[ 2020年2月9日 05:30 ]

練習試合   ロッテ20-4台湾・楽天 ( 2020年2月8日    石垣島 )

6回無死一塁、ルーキー福田光は右越えに2ラン(撮影・長久保 豊)
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 ロッテの注目新人は佐々木朗だけじゃない。ドラフト5位・福田光(法大)が特大弾で猛アピールだ。チームの今季初実戦となった台湾・楽天戦に「8番・遊撃」で先発出場。6回無死二塁で12球団の新人一番乗りとなる「プロ初アーチ」を右翼後方の防球ネットに突き刺した。

 「強い打球を打てるように心がけている。いい当たりだった。素直にうれしかった」

 カウント1―1からの3球目、甘く入った直球を振り切った。観戦した両親も思わずバンザイ。最速163キロの高卒新人に注目が集まる中で、大卒の実力派が結果を残した。

 絶対に取り返す。遊撃守備では2回2死で飛球に背走も届かず左前二塁打に。6回は平凡なゴロを処理して一塁に送球も相手の足が想定よりも速く内野安打としてしまった。それでも「積極性は失わずにいこう」と切り替え、持ち前の思い切りのよさを発揮した。

 大阪桐蔭、法大でも優勝を経験した。福田光の入団で大阪桐蔭OBは江村、香月、藤原を含め12球団最多の4人。小学校から大学まで主将も、決して雄弁なタイプではない。永野吉成プロ・アマスカウト部長は「ずっと主将をやっていた。足元を見つめてコツコツできるところが魅力」とひた向きに取り組む姿勢を評価してきた。

 鈴木大地が楽天に移籍し、内野1枠が空いた。下敷領悠太担当スカウトから「チャンスだぞ」とハッパを掛けられ、入寮前のオフも休まなかった。「他人には興味ない」と普段はスポーツニュースを見ないが、プロ1号は特別だ。「今日はしっかり見ておきます」。この時ばかりは初々しかった。(岡村 幸治)

 ▼福田 光輝(ふくだ・こうき)1997年(平9)11月16日生まれ、大阪府出身の22歳。中学時代は大阪東淀川ボーイズに所属し3年時に全国優勝。大阪桐蔭では甲子園に3度出場。1年夏からベンチ入りし、2年夏に全国制覇に貢献した。法大では3年秋にリーグ優勝。1メートル76、80キロ。右投げ左打ち。

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