日本ハム・西川 来オフにもポスティングで米挑戦!球団に伝えた「俺の夢物語」

[ 2019年11月28日 05:30 ]

来季の抱負を色紙に書きポーズを取る西川(撮影・高橋茂夫) 
Photo By スポニチ

 日本ハム・西川遥輝外野手(27)が、早ければ来オフにポスティングシステムを利用して大リーグ挑戦したい意向を球団に伝えていることを27日、明かした。札幌市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、2年契約最終年となる来季は現状維持の年俸2億円でサイン。来季中に国内FA権を取得する見込みのスピードスターは、日本一に輝いた16年から抱いていた夢を追いかけたい考えを口にした。

 交渉後の記者会見。来季取得見込みのFA権への考えを問われた西川は、突然「俺の夢物語」と熱い思いを吐き出した。「3年前くらいから“自分の夢は追いかけています”という話はしていた。自分のわがままですけど、米国の話をさせてもらった。海外FAまでは長いので早く行きたい」。16年からメジャー挑戦の夢を抱き、毎年球団に要望していたことを明かした。

 きっかけは17年まで同僚だった大谷(現エンゼルス)の存在と、アリゾナキャンプで米国野球の魅力に触れたことだ。高卒即メジャー挑戦への意思を表明していた大谷も、ポスティングシステムを利用して移籍。「近しい存在でもっと上のレベルを目指している人はいなかった。彼はプロに入る前にメジャーに行くと言っていた。自分の中にはその選択肢がなかったのが、彼がいて出てきた」。大谷の高みを目指す飽くなき向上心に触れ、心に火が付いた。それ以降、今オフにメジャー挑戦する西武・秋山、DeNA・筒香からも話を聞いていたという。

 吉村浩GMは「野球選手としての夢は前から聞いている」と認めつつ「まだ決まってはいない」と説明した。「来年のチーム状況や本人のためか、も含めて。ある程度の成績を残してチームに貢献してというのが大きい要因。無条件でどうこうではない」。チームの優勝への貢献、誰もが認める成績が挑戦を後押しする条件となる。

 西川のプレーをチェックしたことがあるメジャー関係者は「中堅手はそこまで肩は必要とされない。スピード、守備範囲は素晴らしい」と盗塁王3度、通算245盗塁のスピードを評価。その上で「もう少しパワーを見たい」とメジャー移籍には打撃での力強さが必要との見方を示した。

 来季は東京五輪も開催される。色紙に「日本一」と「世界一」と書き込んだ西川は「五輪に出たい気持ちはある。そのためにもシーズン序盤から成績を残さないと(侍ジャパンに)選んでもらえない」と力を込めた。大きな2つの夢を追いかけながら来季に臨む。(東尾 洋樹)

続きを表示

2019年11月28日のニュース