阪神・近本、ミスターまで残り3本 セ新人歴代2位150安打 2盗塁で勝利貢献

[ 2019年9月17日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―1巨人 ( 2019年9月16日    東京D )

6回無死、近本は左越え二塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 阪神・近本光司外野手(24)が16日の巨人戦でセ・リーグ新人歴代2位の150安打へ伸ばし、同1位の1958年長嶋茂雄(巨人)まで残り3本へ近づいた。2安打に加え、いずれも得点に結びつく2盗塁も決め、リーグトップのヤクルト・山田哲に並ぶ33盗塁。東京ドーム最終戦での勝利に貢献した。

 近本の足とバットでもぎ取った白星だった。2安打2盗塁で全2得点。積み重ねた150安打は17年の中日・京田を抜いてセ・リーグ新人歴代2位に浮上し、あと3本で58年長嶋に並ぶところまで来た。

 「ヒットが出たら気持ち的に楽になる部分があるので。安打数というより、自分の気が楽になれるようにと毎日思っています」

 帰り道で報道陣から「残り3本」と振られても、「何が3本ですか?」ときょとん。「今(自分は)何本ですか?」と聞き返すほど、自身の記録に関心を示さない。1年目からレギュラーを奪取。勝敗に大きく関わる立場だけに「得点につながったんで、今日は一番いい仕事ができたかなと思います」と目の前の1勝を喜んだ。

 6回の左越え二塁打と7回の中前打で一気に抜き去った京田とは同世代だ。プロでは2年先輩に当たる17年新人王とは今夏球宴で親交を深めた。13日のナゴヤドームでも練習の合間に談笑。「どうぞ越えてください。記録は越えられるためにあるから」とエールを送られた。京田によると、打撃技術もさることながら、舌を巻くのは、そのメンタルの強さだという。

 「1日1本打っているのはすごい。僕はこの時期、毎日記録を気にしていた。重圧があるはずなのに、近本は“気にしていない”と話していたので」

 四球の初回は二盗を決め、福留の右前適時打で先制の生還。6回は三盗後に押し出し四球で決勝の本塁を踏んだ。2つを加えた33盗塁はリーグトップの山田哲に並び、01年赤星憲広(本紙評論家)が記録した球団新人最多39盗塁にも近づいた。

 「昨日走れなかったんで、今日は勇気を持ってスタートが切れたのは良かった」

 41度目の複数安打は98年坪井智哉を超える球団新人最多。77得点は99年福留(中日)を抜くセ新人歴代3位だ。記録を更新し続ける活躍を矢野監督は「走者に出るとね。1個先の塁に行くだけじゃない部分で、プレッシャーをバッテリーに与えた結果だと思う」とねぎらった。優勝目前の巨人との最後の敵地戦で一矢を報いた。近本の“ミスター超え”で宿敵にもう一撃を食らわせたい。 (山添 晴治)

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