日本高野連 今春の球数制限 新潟に再考要請 竹中事務局長「認めないわけではない」

[ 2019年2月21日 05:30 ]

理事会後、記者会見する日本高野連の竹中雅彦事務局長
Photo By 共同

 日本高野連は20日、大阪市内で理事会を開き、新潟県高野連が今春の新潟県大会での導入を目指していた投手の球数制限について、新潟県高野連に再考を申し入れることを決めた。専門家を交えた「投手の障害予防に関する有識者会議」を4月に発足させ、多角的に検討していく。

 新潟県高野連の取り組みは今後の高校球界に大きな一石を投じることになり、竹中雅彦事務局長は「(新潟県高野連の)方向性は間違っていないし、球数制限を認めないというわけでもない。有識者会議でもう一度しっかり議論して、1年後には(具体的な指針を)答申していただきたい」と見通しを述べた。

 新潟県高野連は昨年12月に故障予防や選手の出場機会増などを目的に、投球数が100球に達した投手は、それ以降の回では投球できないルールの導入を表明。公式戦で初の取り組みに注目が集まっていた。理事会では(1)現状では部員数が20人以下の加盟校が全体の約4分の1を占め、部員の少ないチームが不利になる(2)勝敗に影響を及ぼす規則は全国で足並みをそろえて検討すべきだ――との方針でまとまった。高校野球の試合に限定した「高校野球特別規則」に明記されていない中、規則を改正せずに特例で導入を認めるべきだとの意見は出なかった。

 竹中事務局長によると、有識者会議のメンバーは整形外科医や弁護士、元プロ野球選手や他競技の元選手ら10人程度になる予定で新潟県高野連には参画を依頼した。

 ▽高校野球特別規則 日本高野連が定める高校野球の試合だけに適用される特別ルール。試合に使用できるバットの種類や、負傷した選手への臨時代走といった選手交代の特例、タイブレーク制度などのルールを規定する。

 ▼新潟県高野連富樫信浩会長 まだ文書を受け取っていないので具体的なコメントはできないが、(球数制限は)県で機関決定しているので何らかの形で検討をして(日本高野連に)回答したい。

 ▼スポーツ庁鈴木大地長官(有識者会議を設置することに)半歩、一歩前進したという気がする。高校生が故障して投げられなくなる状況をつくらないよう、話し合いを続けてほしい。

 ▼日本ハム斎藤(早実のエースとして06年夏の甲子園で948球を投じて優勝)議論されるのはいいこと。世の流れに左右されるのではなく、高野連のかじ取りに期待している。

 ▼渡辺元智横浜前監督 球数制限を導入するのであれば足並みをそろえるべきだし、科学的な裏付けも必要。今回の日本高野連の判断は、まさにその通りだと思う。

 ▼カブスダルビッシュ(東北高出身)何でも挑戦した方が絶対いい。新しいことを取り入れないと球界自体も活性化していかない。

 ▼ドジャース前田(PL学園出身)高校生は自分では(球数を)制限できない。大人が制限を設けてあげるということは大事なことだと思う。

続きを表示

「稲村亜美」特集記事

「清宮幸太郎」特集記事

2019年2月21日のニュース