清宮「格好良く走りたい」…脱ガニ股走法着手「ずっと直したいと」

[ 2018年2月1日 08:15 ]

アリゾナの合同自主トレで走り方の矯正指導を受ける清宮
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 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18=早実)が30日(日本時間31日)、合同自主トレで「ガニ股走法」にメスを入れた。高校時代からガニ股矯正に取り組んできたが、右手親指の打撲の影響で打撃練習ができない時間を有効活用。ガニ股でのダッシュは故障にもつながる要因となるだけに、「ケガの功名」で自身の課題克服に努める。

 清宮のフォームにメスが入った。高柳尚司トレーナーがスマートフォンで動画を撮影する中、約30メートルの距離で黙々とダッシュを開始。ルーキーは一本ごとに自身のフォームを確認した。メスが入ったのは打撃ではなく、ランニングフォームだった。

 目的はガニ股矯正だ。「格好良く走りたい。ずっと直したいと思っていた。今は凄くいい期間だなと思ったので、こういう日を大事にできれば」。高校時代の50メートル走のタイムは6秒3と決して遅くはないが、ガニ股で走る姿が特徴的だった。

 高柳トレーナーは「力の方向がばらつくと力のロスが大きいので、ケガにもつながる。出力を上げると(両膝が外に)出やすい。本人も気にしている様子だった」と説明。今後も定期的に走り方のチェックをしていくが、「今日はそんなに出ていなかった」と矯正効果を口にした。

 この日は「大事を取って」と全ての打撃練習を回避したが、投内連係や守備練習では右手親指の痛みを感じさせない動きを披露した。中田ら主力の打撃練習中には三塁や遊撃の守備位置に入って、1軍レベルの打球を体感した。「なかなか見られないので楽しかった。プロの打球ってこんな感じなんだなと、そういうのが分かっただけでもよかった」と収穫は多かった様子だ。

 谷一郎ヘッドトレーナーが「そこ(キャンプイン)に必ずというよりは状態を見ながら」と話すように、1日のキャンプ初日は打撃練習は別メニューとなることが濃厚。清宮本人は「あまり無理したくない」と言いながらも「そりゃ、打ちたい」と葛藤をのぞかせる。栗山監督は「今、何をしなければいけないのかが大事。それがしっかりできればいい」という。そんな言葉を胸に刻み、怪物ルーキーは打撃以外も伸ばしていく。 (東尾 洋樹)

 ▽ガニ股 語源は「カニ」+「股」。両膝が外側に開き、カニの足のように見えるスタイルで歩くさまをいう。O脚とは膝の向きが異なる。中日や横浜などでプレーした種田の打撃フォームは両足を大きく開いて構えたことから「ガニ股打法」と呼ばれた。

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