広島・緒方監督 3連覇へ鍵は投手力「選手に伝えたのは競争」

[ 2018年2月1日 05:30 ]

宮崎空港に到着し、日南サンフレッシュレディから花束を受け取る緒方監督
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 プロ野球は1日、日本ハムを除く11球団がキャンプインを迎える。リーグ3連覇と日本一を狙う広島は31日、緒方孝市監督(49)や新井、丸、野村ら42選手が1次キャンプ地の宮崎・日南に入った。

 午後4時過ぎからの全体ミーティング。セ・リーグでは巨人しか成し得ていない、球団初の3連覇を目指す緒方監督は「モチベーションの一つになる」とし、偉業達成へのカギに言及した。

 「3連覇するためには投手力が大きなウエートを占める。選手に伝えたのは競争。競争して自分のポジションを勝ち取ってほしい」

 明快だ。何しろ昨季の連覇の過程では、圧倒的な攻撃力を見せつけた。チーム打率・273、736得点、152本塁打、112盗塁はいずれも断トツ。円熟期を迎えた田中、菊池、丸らが中核を成す打線は強力で、投手陣を底上げできれば偉業はグッと近づく。

 「若いフレッシュな選手を数多く(メンバーに)入れた。シーズンで勢いをもたらす働きを期待しながら、まずはそこを鍛えたい」

 補強は中継ぎ候補のカンポス1人という現状。2年目の高橋昂や塹江、高橋樹といった左腕に、藤井皓、辻、アドゥワら新勢力の鍛錬と見極めがまずもっての課題だ。彼らの存在は競争を激化させ、台頭は即、チーム力を高めることになる。

 「去年活躍した薮田や岡田にしても、今年結果を残して初めて力が証明できる。1年で終わったら困る」

 2人の若手先発候補にも一層の発奮を促した指揮官。ジョンソンや野村、薮田が名乗りを上げる開幕投手については白紙を強調し、「競争。3月のオープン戦を含めた中で、競争して勝ち取ってほしい」と明言した。

 セ界情勢は混沌としてきた。最下位・ヤクルトはメジャー帰りの青木が新加入。「去年はケガ人が出た中での成績。青木が戻れば戦力的にかなりアップする」。警戒感を示しつつ、「ヤクルトだけじゃない。今年もまた厳しい戦いになる」と表情を引き締めた。

 首尾一貫する実力至上主義。厳しい競争の中で力をつけた選手は強い。いざ、リーグ3連覇へ。期待感に満ちあふれた球春がいよいよスタートする。

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