マエケン「どんどんストライクで」攻めた5勝目 球数減で指揮官絶賛

[ 2017年6月20日 05:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース8―7レッズ ( 2017年6月18日    シンシナティ )

<レッズ・ドジャース>5回3安打1失点で5勝目を挙げた前田(AP)
Photo By AP

 不振で先発ローテーションを外れたドジャースの前田健太投手(29)が18日(日本時間19日)、14日ぶりに先発したレッズ戦で5回3安打1失点と好投し、5勝目を挙げた。連戦中に先発陣を休ませるためのスポット先発で、速球系で押す攻めの投球を首脳陣に見せつけた。

 3回まで33球の完全投球。前田は立ち上がりからマウンドで雄叫びを上げ、必死に腕を振った。「(今まで)先発の時は探りながら入っていたが、どんどんストライクで勝負していこうと。それがいい結果につながった」と振り返った。

 今季先発10試合で防御率5・16と苦しみ、出した結論が「攻めの投球」だった。4回に初安打を許し1死満塁から内角直球で押し出し死球を与えたが、直球で押して後続を右直、二ゴロに仕留め、最少失点で切り抜けた。

 4回2失点だった前回先発の4日ブルワーズ戦は速球系の球種が43%。変化球でボールが先行し、1イニング平均23球を要した。救援で4回1失点でプロ初セーブを挙げた9日レッズ戦は速球系が62%、1イニング平均15球。5回78球のこの日も64%が速球系で、3回は4球で終えるなど1イニング平均15・6球に抑えた。「攻めていくことができた。直球をしっかり投げることができている。今日のような気持ちで続けたい」。不振の理由を自ら見つけ出した。

 デーブ・ロバーツ監督は「アグレッシブな素晴らしい投球」と褒め「次回登板は考える」と続けた。明言しなかったが、先発ローテーション復帰の可能性もある。打撃でも2回に先制の2点適時二塁打を放ち「うまく打てて良かった」。今季22打席三振なしは投手としては離れ業だ。投げて、打って、前田らしい姿が戻った。(シンシナティ・笹田 幸嗣通信員)

続きを表示

この記事のフォト

2017年6月20日のニュース