球界最年長42歳ロッテ井口 目標は「常にフル出場」ベテラン扱い不要

[ 2017年1月19日 08:40 ]

砂浜でのトレーニングで汗を流すロッテ・井口
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 42歳。ロッテ・井口はまだまだ若かった。

 「2月1日にしっかり動ける体づくりをしているし、開幕に合わせようという気持ちは一度も持ったことがない。2月1日に紅白戦ができる気持ちでやっています」

 ベテランは調整が任されるため、今年を含めて近年の春季キャンプでは2軍スタートが続いている。それでも、新人のころのように照準は「2・1」だ。沖縄県名護市内で公開した自主トレでは、砂浜の上で入念にアップや体幹トレーニングを行うと、キャッチボールやビーチサッカーで汗を流した。自身のプロ入り後に生まれた23歳年下の19歳、ソフトバンク・茶谷と同じメニュー。時折強く降る雨も吹き飛ばすほどの熱気で「グラウンドに立つ以上、年齢は関係ない」と言い切った。

 同じ74年生まれの中日・岩瀬と並び、球界最年長になった。「自分のプレーや行いを見られていると思う」と話す表情には責任感がにじむ。「僕がしっかりやれば、チームに刺激を与えられる」とチームの精神的支柱として背中で示していく。

 昨季は79試合で打率・257、5本塁打、34打点。最近2年間は出場が100試合を割っている。代打での出場が増え「大事な場面で使ってもらい、僕の一打でチームの勝敗が左右される。一打席の集中力が上がってきた」と勝負強さを見せる一方で、全試合出場を目指す気持ちは変わらない。「選手である以上、その気持ちがないと向上していかない」。そのためのトレーニングも順調で、「体はだいぶできている」とうなずいた。

 「ベテランだからとか、そんなことは関係ない」と繰り返した井口。まもなく迎える21年目のシーズンへ、頼れる姿は健在だ。 (町田 利衣)

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