巨人 自力V消滅…エース菅野7回5失点「話にならない」

[ 2016年8月25日 05:30 ]

<巨・広>6回に4失点してマウンドの菅野(中央)のもとに集まる尾花コーチ(背番号87)と巨人ナイン

セ・リーグ 巨人3―7広島

(8月24日 東京D)
 絶対的なエースで敗れ、巨人は自力優勝の可能性が消滅。7回5失点で6敗目の菅野は自らへの怒りをあらわにした。

 「あそこで福井さんに打たれているようでは話にならない」。1点リードの6回に先頭の投手・福井に二塁打を浴びた。そこから一気に崩れて5安打を集中され、4失点で逆転を許した。

 負けられない一戦で初回から飛ばした。直球は最速153キロを計測。5回まで18球が150キロを超え、8奪三振で1失点に抑えた。だが、6回に広島打線の勢いにのみ込まれた。東京ドームでの広島戦は1年目の13年以来、無傷の6連勝だったが、それもストップ。今季5度目の2桁10奪三振も勝てなければむなしい。

 サヨナラ勝ちで3連戦の初戦を制したが、翌日にエースで敗戦。勢いは途切れ、再び8ゲーム差に離された。高橋監督は6回の4失点を「想像は当然していない。菅野でリードされてしまったというのが全て」と振り返りつつ「だからといって今日だけのことでどうのこうのはない」と責めなかった。大事な試合の勝敗を背負うのはエースの宿命。「結果的に負けたので、何を言っても言い訳になる」。菅野はそう言って球場を後にした。 (春川 英樹)

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2016年8月25日のニュース