イチローも導入!青木“ボルト走再現”新スパイクで躍動

[ 2015年3月5日 05:30 ]

<ジャイアンツ・アスレチックス>3回、二盗を決めるジャイアンツ・青木(下)

オープン戦 ジャイアンツ4―9アスレチックス

(3月3日 メサ)
 大リーグのオープン戦が3日(日本時間4日)、フロリダ、アリゾナ両州で始まり、ジャイアンツの青木宣親外野手(33)は日本選手の先陣を切ってアスレチックス戦に「1番・中堅」で出場。5回の守備で退いたが1安打1盗塁で、持ち味でもある1番打者への高い適性を存分に発揮した。新天地でも、これまで定位置としてきたリードオフマンの座を目指し、アピールを続けていく。

 躍動する背番号23の姿は、昨季のワールドシリーズ覇者の一員になっても不変だ。3回無死二塁、青木は「最悪でも送れれば」と初球を絶妙なバントで三塁線に転がした。内野安打となり一、三塁とすると、次打者の2球目でスタート。二盗も決め二、三塁にチャンスを広げ、後続の内野ゴロの間に1点を返した。

 「練習以上に気持ちを高ぶらせて臨みました。走る、というのも一つのテーマだし、いける時があったらいきたい」

 機動力だけではない。初回先頭の第1打席は二ゴロながら、粘って8球を投げさせた。立ち上がりの相手先発の球筋を、しっかり味方に伝えた。昨季1番を務めたパガンは、敵地での遠征試合のため欠場。テストとして1番に据えたブルース・ボウチー監督は「(青木は)簡単にアウトにならないし三振もしない。選球眼もいい。いい戦力を加えたね」とあらためて1番打者への高い適性にうなった。

 新天地での打順はまだ定まらず、「1、2、7番あたりを考えている」と指揮官は話し、地元メディアは7番が有力とも伝えている。一方で青木自身は「監督が決めることだが、できるなら1番を打ちたい」とリードオフマンへの思いは強い。

 今キャンプでは足元を鳥取のスポーツジム「ワールドウィング」が開発したビモロスパイクに新調。100メートル9秒58の世界記録を誇る人類最速のウサイン・ボルト(ジャマイカ)の走りを再現する構造で、マーリンズ・イチローも同じく今季から履く。「足全部を使える感じで、動きも変わった」と効果を実感している。

 「全力でアピールする。結果も内容も大事。僕を知ってもらう必要がある」。座り慣れた打順の定位置確保へ、何が近道かは分かっている。

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