ソフトB鶴岡猛打賞!松坂を好リード「必殺パターンをつくっていきたい」

[ 2015年3月5日 05:30 ]

<神・ソ>6回1死一塁、鶴岡は右前打を放ち猛打賞

オープン戦 ソフトバンク3-0阪神

(3月4日 甲子園)
 俺に任せろ!ソフトバンク・鶴岡慎也捕手(33)は4日の阪神戦で3安打猛打賞。9年ぶりに国内復帰登板した松坂を好リードし「必殺パターンをいくつもつくっていきたい」と息の合ったところをみせた。正妻候補の細川が右手親指の骨折で開幕戦出場が絶望となっている中、2年連続の開幕マスクへ、存在感をアピールしていく。

 正捕手不在となったピンチを打ち消すように鶴岡の技がさえた。

 「いい形で打てています。打球方向もいい」

 いずれもセンターから右方向へ自画自賛の猛打賞だ。まずは2回1死一塁、能見の初球、内角低め120キロスライダーをおっつけながら中前へ運んだ。4回無死では1ボールからの外角高めボール気味の直球を右前へ持っていく。仕上げは6回2死一塁だ。内角低めに来た138キロの直球を反対方向へ右前打する。相手の力を利用した巧みなバットコントロールは背番号8の特徴だ。

 前日3日には正妻候補だった細川の右手親指骨折が判明。全治1カ月半の診断が下され、3月27日の開幕戦(対ロッテ、ヤフオクドーム)は絶望となった。3日の阪神戦(丸亀)は高卒5年目の斐紹が1試合を守り、アピール。若手の台頭には「アドレナリンが出ますね」と激しいライバル心を燃やした33歳は本職である「守」でも経験を見せる。

 実戦デビューだった松坂は、立ち上がりに乱調だったが、3回4安打無失点と好リード。「3回が一番、良かった。経験もあるし、僕が引っ張ってもらいたいくらい」と鶴岡。その後も開幕ローテーション入りが濃厚となっている昨季のチーム勝ち頭スタンリッジを3回無安打無失点と完ぺきなリードで細川の穴を埋める一番手であることを首脳陣に印象付けた。

 日本ハムからFA移籍1年目だった昨季は開幕マスクをつかんだが、その後は細川に取って代わられ、出場98試合と不完全燃焼だった。この日の3安打でオープン戦打率は何と・667だ。13年には打率・295を記録した巧打を武器に今度こそ、“正妻”の座を確保する。

続きを表示

2015年3月5日のニュース