DeNA新助っ投イケる!キヨシ監督「一番不安」守護神に名乗り

[ 2015年2月17日 05:30 ]

初のフリー打撃で評価が急浮上したDeNA・エレラ

 今まで鳴りを潜めていたDeNAの新外国人・エレラが、ついにベールを脱いだ。初めてフリー打撃に登板し、飛雄馬、桑原の2人を圧倒。見守った首脳陣を驚かせ一躍、守護神候補に浮上した。

 「制球を意識して投げた。良かったと思う。きょうが3回目のブルペンだけど、もう90~95%の状態まで仕上がっているよ」

 中堅のレギュラー候補の桑原は、21スイングでわずか1安打。飛雄馬も19スイングで2安打に封じた。最速154キロを誇る直球に加え、フォークのような落差のスプリットやチェンジアップを織り交ぜ、若い2人に打撃をさせなかった。

 キューバ出身の33歳右腕。今季のDeNAは外国人6人態勢で臨むため、かつてキューバでともにプレーしたこともあるY・グリエルらとの争いに勝たなければ、試合に出ることはできない。「そのことについては今は何も答えられない」と無関心を装うが、グリエル兄弟の来日は開幕に間に合いそうもないだけに、ライバル不在の間隙(かんげき)を縫って1軍入りをアピールするつもりだ。

 前日の中日との練習試合(北谷)では、守護神候補の国吉、三上がともに不調。それだけに中畑監督は「キャンプ序盤と全然球が違う。ウチの一番不安視しているポジションに名乗りを上げてきそう」と評価を上げた。前評判では「第6の外国人」だったエレラに、一転してチャンスが巡ってきた。

 ◆ヨスラン・エレラ 1981年4月28日、キューバ出身の33歳。デフェンソレス・デ・ルアンダ高卒。パイレーツ、ツインズなどでプレーし、エンゼルスに所属した昨季は20試合で1勝1敗、防御率2・70の成績を残した。メジャー通算では25試合で2勝2敗、防御率6・43。趣味は映画観賞で、好きな日本食は焼き肉。1メートル88、98キロ、右投げ右打ち。

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2015年2月17日のニュース