バレ 6番畠山効果で2発 小川監督爆発予言「今回だけは上り調子」

[ 2014年8月4日 05:30 ]

<ヤ・中>浴衣姿のファンとハイタッチするバレンティン(右)

セ・リーグ ヤクルト7-1中日

(8月3日 神宮)
 夏の夜空に、滞空時間の長い一発が上がった。7回無死。ヤクルトのバレンティンが、浅尾の125キロのスライダーを捉えた。この試合2本目となる22号ソロが左中間席ギリギリに飛び込むと、思わず笑みがこぼれた。

 「神宮ならではのホームランだったね。神宮大好き。きょうはいい打席が集まった。この調子で継続できればいいね」

 初回2死三塁から先制の右前適時打を放つと、勢いに乗った。3回に左中間へ21号ソロ。5月31日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来の1試合2発を含む3安打3打点で、チームを4連勝に導いた。

 「彼らがいることでプレッシャーがかからなくてホッとしているよ」。4試合連続マルチとしたバレンティンが言う「彼ら」とは、5番・雄平と6番・畠山だ。雄平が2安打を放てば、7月29日に復帰したばかりの畠山は7回の8号2ランを含む4安打。好調な2人が控えているだけに、相手投手は勝負を避けることができず、マークも分散する。小川監督も「畠山が復帰してからバレンティンの出塁率が上がっている。今回だけは上り調子と判断していい。これで彼も乗っていける」と相乗効果による4番の爆発を予言した。

 この日は「ゆかたでナイター」と銘打たれ、浴衣姿で来場したファンは一塁側B指定席が通常2700円から1900円に割引された。5回終了時には300発の花火が上がった。浴衣姿で夜空を見上げたファンのために、5試合連続2桁安打の打線がさらに「打ち上げ花火」を4発追加した。

 プロ野球新記録の60本塁打を記録した昨季は8月に月間新記録の18本を放った。「まだ昨年のような納得できるスイングというわけじゃない」と話すバレンティンだが、昨季の再現を期待せずにはいられない。

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