広島 堂林弾から大竹に雪辱 4月に敗れた元同僚KO

[ 2014年8月4日 05:30 ]

<巨・広>6回1死、堂林は大竹からバックスクリーン右へ6号ソロを放つ

セ・リーグ 広島7-2巨人

(8月3日 東京D)
 5回までわずか1安打。二塁すら踏めなかった広島打線がようやく目を覚ました。2点を追う6回1死。大竹攻略の号砲は、堂林の一発だった。

 「5回まで完璧にやられていたので、出塁しようという気持ちだった」。2ボール2ストライクから外角高め144キロの直球を強振すると、打球はバックスクリーン右へ着弾した。7月22日のヤクルト戦(神宮)以来となる6号ソロ。背番号7は満足感をにじませた。

 これで空気が一変した。菊池が左翼フェンス直撃の二塁打で続くと、丸は四球。この好機に、エルドレッドが内角シュートを執念で中前へ。不振だった大砲の3試合16打席ぶりの安打は同点適時打となった。初対決となった4月26日(マツダ)は勝ち星を与えた昨季までの同僚をKO。さらに田中、梵、会沢の3連続適時打で試合の流れを決める4点を加えた。

 一挙6得点。野村監督は「一番大きかったのは(田中)広輔のタイムリー」と、2死一、二塁で左腕・青木から放った右前への決勝打を称えた。2―2の引き分けに終わった1日の初戦。田中は延長12回1死満塁の好機で一ゴロ併殺に倒れていた。しかし、指揮官は左対左の状況でも代打を送らなかった。期待に応えた25歳は一塁ベース上でガッツポーズ。「今までは代打が送られるケース。チャンスで打てていない気持ちがあったので、よかった」。スタンドでは父・正行さん、母・由美さんが観戦しており、喜びはひとしおだった。

 前日までの2試合で打線は計3得点と湿っていたが、盗塁も絡めながら一気に畳み掛ける攻撃が3戦目でようやく出た。負ければ今季最大の5・5ゲーム差となる試合をものにし、3・5差に。8月初勝利に、野村監督は「こういう戦いをコンスタントにしていけるように」と強く願った。

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