オリックス 9回意地の1点もディクソンの拙守響いた

[ 2014年6月30日 05:30 ]

<ロ・オ>3回無死一塁、ハフマンのバントで送球に迷い一塁もセーフにしてしまうディクソン

パ・リーグ オリックス1―2ロッテ

(6月29日 QVC)
 穏やかな口調とは裏腹に、オリックス・森脇監督の言葉には怒気が混ざっていた。「シーズンの中には当然負けはいくつもあるが、そう処理してしまったら危険なゲームだ」

 9回に糸井が1点差に迫る適時打を放つなど、意地を見せたことに「評価できる」と話した以外は、硬い表情が崩れなかった。

 先発のディクソンがバント処理を2度もミスして内野安打とした。3回の2失点はミスが絡んだもので、指揮官は「うちは守りが崩れたときは負けを意味する」と厳しく分析。さらに石川攻略にも、シンカーなどの落ちる球への対処に変化が見られず、左打者が9度も一、二塁間へゴロを飛ばし続けて8回まで無得点に終わった。「チャンスをつくるための努力、防ぐための努力。最善を尽くしたのか」と、声を大にした。

 連勝でリーグ戦再開を好発進したが、流れを手放しかねないミスに、指揮官も黙っていられなかった。特に信条の「守り勝つ野球」が崩れたことに危機感。ディクソンは「グラブの中でボールが遊んでしまった。バント処理をうまくしていれば、こういう展開にはならなかった」と猛省した。本物の強さを手に入れるためには重要な反省材料になった。

 ▼オリックス・長内打撃コーチ(石川に8回4安打に抑えられ)真っすぐを捉えきれなかった。直球が良いと変化球もいきてくる。今回は初対決だったが、次が大事になってくる。

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2014年6月30日のニュース