東浜 今季1勝 具志堅氏も来た「沖縄デー」主役に

[ 2014年6月30日 05:30 ]

<西・ソ>5回2死一、二塁、中村を三振に斬り、吠える東浜

パ・リーグ ソフトバンク7―3西武

(6月29日 西武D)
 今季初勝利の権利がかかった5回。ソフトバンク・東浜に正念場が訪れた。4点リードの2死一、三塁。西武ベンチは代打・中村を告げた。「球場の雰囲気がガラッと変わって驚いた」と言うが、最後は144キロの内角高め直球で空振り三振に仕留めた。

 「2軍で調整する日々が続いていたので、きょうは何とかして勝ちたかった。勝てて良かった」

 最速147キロの直球を軸に粘り強く投げ、6回を6安打3失点。負ければ今季初の4連敗という窮地を救った。

 2年目の今季は開幕ローテーション入りを果たしながら、4月3日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)で5回4失点と結果を残せずに2軍落ち。今季2度目の登板は、偶然にも「オリオンビールOKINAWAスペシャルデー」として開催された。試合前には石垣島出身のボクシング元WBA世界ライトフライ級王者、具志堅用高(59)が始球式に参加。「沖縄最高!ちょっちゅね~」と盛り上げる中、東浜は同じ沖縄出身の巨漢ルーキー・山川を2打席連続三振に仕留めるなど「島人対決」にも圧勝した。

 昨季は期待されながら3勝に終わった。日本記録となる13度の世界王座防衛を果たした具志堅は「若い頃は練習したら力が付く。練習で自分に自信を付けないと」とエールを送った。さらに、沖縄出身の有名人らで集まる「具志堅会」への参加条件として「10勝を目標にやらないと」と2桁勝利を課した。

 母校・亜大の生田勉監督をはじめ部員約100人が観戦する前での今季初勝利。「僕の中でシーズンはここから。次の試合も投げて勝つだけ」。東浜のシーズンは「沖縄デー」にやっと開幕した。

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