菅野 理想は杉内の脱力フォーム「リリースの瞬間に“バァーン”と」

[ 2013年2月13日 06:00 ]

今季の「橙魂ユニホーム」を着用する巨人の宮国(左)と菅野

 巨人のドラフト1位・菅野智之投手(23=東海大)が宮崎春季キャンプ2度目の休日となった12日、スポニチの独占インタビューに応じた。1年間の浪人生活を経て、幼少期からの夢だった巨人に入団。昨季の日本一チームの投手陣を間近に見て、新しい発見もあった。24日の楽天とのオープン戦(沖縄セルラー)で対外試合デビューすることが決まった即戦力右腕に心境を聞いた。

 ――キャンプ第2クールを終えた。

 「納得できる部分もあるけど、“まだまだこんなもんじゃない”という思いの方が強い」

 ――物足りないところとは。

 「もっと威力というか球の強さが欲しい。リリースの瞬間に“バァーン”という感じが足りない」

 ――いよいよ実戦も始まる。

 「結果を出さないといけない立場。打者が立てば、気持ち的にも変わってくる部分もある。そこに期待したい」

 ――幼い頃から夢見てきた巨人のユニホームは。

 「キャンプ初日は本当に新鮮な感覚だった。宿舎の部屋で袖を通しましたが、すぐには着ないで、名前や背番号を触ったりした。それと右肩にはチャンピオンフラッグがある。去年入団していたら、これはなかった。巡り合わせというか、不思議な感じがした」

 ――ドラフト1位として連日注目されている。

 「最初だけですよ。それに、注目というのは誰もがしてもらえることではない。ありがたいことですし、それを宿命だと思って過ごしてます」

 ――巨人は豪華な先輩投手陣がそろっている。

 「投手会を開いていただいたり、入りやすい環境をつくっていただいた。自分たちも受け継いでいきたい」

 ――1月27から30日までの合同自主トレではチーム方針もありブルペン入りせず、先輩の投球を観察することに徹した。

 「内海さんは球の出どころが全く見えなくてビックリした。杉内さんはゆったりと脱力したフォームで投げている。2人ともに共通しているのは打者がタイミングを取りづらいということ」

 ――参考になった部分もあるのでは。

 「僕は杉内さんみたいな投げ方をしたい。力を入れずに始動して、リリースの瞬間に爆発させる。特に凄いのは上げた右足が地面に着く前に、一度左膝が外(二塁方向に)にグッと開くんです。普通はマウンドの傾斜に合わせて内側(本塁方向)に折れるのに、逆になる。あの動きでタメができると思います。あれは練習してもできない。天性のもの。凄く興味があります」

 ――直接、聞ける機会もあると思うが。

 「気を使っていただいて、少しずつなじめてますが、内海さんや杉内さん、山口さんなどにはまだ緊張しますね」

 ――ライバルとなる右投手も好投手が多い。

 「沢村さんのボールの威力は凄い。椋丞(りょうすけ=宮国)もいいボールを投げている。それから個人的に一番、打席に立ちたくないのは誠次(田原)。切れが凄くて、キャッチボールをしても突き刺すような球を投げてくる。打てないと思います」

 ――昨年の今頃は?

 「1月の終わりから2月の終わりまで、米国のアリゾナに行っていた。個人的にトレーニングをしていました」

 ――なぜ海外?

 「せっかく1年を過ごすのだから、今しかできないことをという思いがあった。いろいろありましたし、環境を変えて、という部分もあったと思います」

 ――16日には紅白戦に登板する。

 「いかに自分と打者とのギャップを埋められるか。自分の中でいいボールだと思っても、打者からしたら打ちやすいかもしれない。逆に、自分が納得いかないボールでも打者からしたら打ちにくい場合もある。巨人というチームには素晴らしい打者の方がたくさんいるので、投げ終えた後に感想を聞きたい」

 ――2年越しの夢をかなえての巨人入団。刺激的で、充実した毎日を送っている。

 「本当にやりやすいチームです。周りの方に感謝しています。僕が仕事をするのはマウンド。しっかりパフォーマンスして、恩返しをさせていただきたい」

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