マエケン スカウト歴29年恩人に世界一誓う「恩返しを」

[ 2013年2月13日 06:00 ]

2月末で退職する宮本氏(左)と握手する広島・前田健

 侍ジャパン候補の広島・前田健太投手(24)が12日、今月末で29年間に渡るスカウト生活にピリオドを打ち退職する広島・宮本洋二郎氏(70)に世界一を誓った。

 「寂しいですね。WBCで活躍し、いい恩返しをしたい」

 駒大苫小牧・田中(楽天)や愛工大名電・堂上直(中日)に指名が集まった06年の高校生ドラフト。宮本スカウトが1位指名選手を初めて担当したのが、単独指名したPL学園・前田健だった。

 「プロに入り1軍で活躍して期待に応えたいと思っていた。代表に入る選手にまで成長した姿は見せられたと思う」

 巨人、広島などで投手として活躍し、コーチ、スコアラーなども歴任したベテランスカウトも、前田健を最も印象深い選手に挙げる。「投げない時は4番で左翼。必ず投手のところへ行って声を掛けていた。目配り、気配りできる子は伸びる。それを彼に教わった」。同年5月の会議で早々と1位指名を決定。「誠意を見せないといけないが、誠意はお金じゃない」と背広にネクタイ姿で学校にも通い詰めた。

 「宮本さんが胸を張れるような選手でありたい」。まずはWBC3連覇で恩に報いるつもりだ。

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2013年2月13日のニュース