杉内 WBC勝負球カーブ解禁へ「前回凄く効果的だった」

[ 2013年2月7日 06:00 ]

前回WBCでカーブを駆使し連覇に大きく貢献した杉内

 WBC大会3連覇に向け、「伝家の宝刀」を解禁する。侍ジャパン代表候補の巨人・杉内が、7日から始まる宮崎キャンプ第2クールで2年ぶりに本格的にカーブを投げる。「WBCに向けて取り組んでいく。前回、凄く効果的だったからね」

 09年の第2回WBCでは原監督の下、中継ぎとして5試合に登板。計6回1/3を無安打無失点に封じ、中継ぎ陣の屋台骨として2連覇に大きく貢献した。そのときに最大の武器となったのがカーブ。「(キューバや米国の打者には)縦の変化が効果的で、欲しいときに空振りが取れた」と振り返る。前回はWBC球との相性でチェンジアップは使わなかっただけに、カーブが決め球となった。

 ソフトバンク時代はシーズンでもカーブを投じていたが、巨人移籍1年目で「変化」を求めた昨季はキャッチボールで投げただけで試合では封印。代わりに曲がり具合が異なる2種類のスライダーを駆使してきた。それでも「WBC球ではカーブの方が投げやすい」と言う。

 今キャンプは第1クール5日間で3度のブルペン入り。昨季終盤は左肩の違和感で離脱したが、「もう投げる不安はなくなっている。肩の調子がいいから投げている」と直球とスライダーを織り交ぜた。第2クールではカーブに加え、チェンジアップも投げ始める予定だ。

 日本代表として唯一の3大会連続出場を目指す杉内だけに、WBC球への適応に苦しむ選手がいる中でも「どういう球か知っている」と経験値は高い。エースナンバー「18」を背負う左腕が、再びカーブをウイニングショットに、世界の強豪を相手にしても1本のヒットも許さない。

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2013年2月7日のニュース