王委員長「どちらも外せない」10分スムーズ決定

[ 2012年11月15日 06:00 ]

正力松太郎賞の受賞者を発表する選考委員長のソフトバンク・王貞治会長

「正力松太郎賞」選考委員会

 選考委員会は10分程度で終了した。王委員長は、自身が阪神・星野監督(現楽天監督)と受賞した03年以来となるダブル受賞に「規定は1人だが、どちらも外せない。スムーズに決まった」と説明した。

 巨人を5冠に導いた原監督、両リーグ唯一の100打点(104)をマークして捕手、主将として日本一に貢献した阿部の2人。選考会では、就任1年目でリーグ優勝に導いた日本ハム・栗山監督も挙がったが、前出の候補2人に絞って議論した結果「従来なら原監督となるが、阿部君の活躍も正力賞に値する。両者とも日本プロ野球を盛り上げてくれた。(同賞を制定する)読売新聞社から2人の受賞を認めていただいた」と続けた。

 また00年(巨人・松井)以来の選手の受賞に、王委員長は「このところ日本一監督が続いてたから。阿部君のような活躍で、正力賞をもらう選手が出てくることを野球界として期待したい」と結んだ。

 ▼中西太氏 (ダブル受賞は)委員の総意だった。大変な1年で原監督もよくやっていたし、阿部は特に(大事な)後半に頑張ってたからね。

 ▼加藤良三コミッショナー 今回の2人の受賞は世論的に見ても自然だと思う。むしろ1人にするのが難しい。いい結論を出してくれました。

 ◆正力賞選考委員 王貞治(委員長、ソフトバンク球団会長)、田口雅雄(野球ジャーナリスト)、杉下茂(野球評論家)、中西太(野球評論家)、山本浩二(野球評論家=委任状)=敬称略、順不同=。

続きを表示

2012年11月15日のニュース