大田２戦連発！阿部２７号！初“ＯＡ弾”そろい踏み

＜広・巨＞８回無死、阿部が中越えに勝ち越しソロを放つ

セ・リーグ 巨人３－２広島

（9月25日 マツダ）
　巨人が“ＯＡ砲”初のアベック弾で広島を下した。

　まずは大田だ。１点リードの４回、広島・大竹から中越え２号ソロ。２３日のヤクルト戦（東京Ｄ）に続く２試合連続アーチを豪快に放った。「高めのシュートをしっかりととらえることができた。両親の前で打ててうれしいです」。生まれ故郷の広島で放った記念弾に目を細めた。

　“覚醒”する若き大砲に、阿部も刺激を受けた。同点とされた直後の８回、２７号ソロをセンターに叩き込む勝ち越し弾。この日、本塁打が出なかったヤクルト・バレンティン（２９本）に２本差と迫った。「なかなかきょうはホームランを狙ってもダメだったんで（８回は）切り替えて、塁に出ることだけを考えて打席に入った。完璧でしたね」。

　３回のセンターへの先制犠飛もホームラン性の当たりだったが「風に負けてしまった…」と苦笑いした阿部。それでも、きっちりと“打ち直し”この日２打点。５年ぶりの１００打点到達には「うれしいことだし、前のバッターが出塁してくれているからなので、感謝したい」と話した。

　３冠王獲りを確実な視界にとらえた。「まだ８試合あるので、チャンスはなくはないと思う」と阿部。初の“ＯＡ砲”そろい踏みに原監督も満足げな笑顔を浮かべた。大田には「あれだけのパワーを持ち合わせているし、打つべくして打っている」。阿部には「芸術的というか、同じ野球人として羨望ですね。すべてにおいて素晴らしい」と絶賛していた。