西武 10連戦の谷間30日オリ戦、救援7人継投も…

[ 2012年9月25日 06:00 ]

10連戦に突入する西武は30日のオリックス戦で救援7投手による継投策が浮上。守護神・涌井までリレーできるか?

 首位・日本ハムを1・5ゲーム差で追いかける西武は、25日の楽天戦(西武ドーム)から勝負の10連戦に臨む。今季は6人目の先発投手の不在に苦しむ中、救援陣だけで1試合を任せるプランが浮上。杉本投手コーチは「この時期に来たらリリーフだけで1試合投げきるのもありかな」と、奇策も辞さない構えだ。

 ローテーションの谷間となるのは、30日のオリックス戦(西武ドーム)だ。ここまで6番手として、マイケル、岡本洋、山本らがテストされてきたが、いずれも定着できずにいる。そのため先発陣は現在、中5日での登板を余儀なくされている。6番手候補の一人だったベテランの西口はこの日、イースタン・リーグのロッテ戦(西武第2)に先発し4回無失点。しかし、内容はいまひとつで、視察した杉本投手コーチは「腕の振りは良くなっているけど、きょうの状態ではまだ分からない」と起用を明言しなかった。

 計算が立たない「第6の男」を起用するより、信頼できるベンチ入りの救援陣7人全員を使い、初回からつないでいくスクランブル戦法。同コーチは「残り試合一つも落とせないような状況の中で、確実に力を出せる投手を使う」と言う。実際、22日の日本ハム戦(西武ドーム)では、先発の石井を2/3回で交代させ、十亀―岡本篤―松永―長田―涌井の救援陣5人の継投で逆転勝利を収めている。

 このほか先発ローテーションの再編や、中4日で回すプランも含めて、渡辺監督と話し合う方針。4年ぶりの優勝へ、負けられない10連戦。投手陣は総力戦で乗り切るしかない。

 ≪日本ハムが7人継投で勝利≫最近では日本ハムが17日のオリックス戦(札幌ドーム)で、リリーフ陣の7人継投で5―4で勝利している。ローテーションの谷間で、ここまで50試合全て中継ぎだった新人・森内が先発し3回2失点。4回からは1人1イニングの継投で、最後は守護神・武田久が締めた。

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2012年9月25日のニュース