松井 22日メジャー昇格も 打撃好調「じゃないと、あそこまで飛ばない」

[ 2012年5月18日 06:00 ]

<ダーラム・ポータケット>5回、松井はこの日2本目の安打を放つ

3A ダーラム4―5ポータケット

(5月16日 ダーラム)
 レイズ傘下3Aダーラムの松井秀喜外野手(37)が16日(日本時間17日)、レッドソックス傘下ポータケット戦に「4番・DH」で出場し、初回に左越え適時二塁打を放つなど4打数2安打2打点。3Aに合流して2試合目で初安打初打点を記録した。

 17日(同18日午前8時5分開始)の同カードでは右肘手術から復帰を目指す松坂大輔投手(31)と対戦。注目の対決を制し、打撃好調をアピールできれば、22日(同23日)にもメジャー昇格する可能性がある。

 試合後、会見が行われたグラウンド。照明はほの暗く、地面には大きなゴキブリがはっていた。球場外周辺も閑散。メジャーとは何もかも違う。しかし、松井の表情は晴れやかだ。2年ぶりの松坂との対決についても、よどみなく答えた。

 「久しぶりですしね。彼もケガからの復帰を目指しているでしょうから。舞台は3Aですけど、いい勝負ができたらいいと思います」。その口調には、メジャー昇格へ自身の準備が進んでいる手応えがにじんだ。

 3Aに合流して2試合目で、元メジャーリーガーの貫禄を示した。初回1死一、三塁。大リーグ通算3勝の右腕マシスに対し、1ボール1ストライクから外角高めのカーブを捉えた。左翼方向に伸びた飛球は、約10メートルの左翼フェンス「ブルーモンスター」を直撃。2点二塁打となった。

 「多少(体勢が)崩れながらも芯で強く打てたんでしょうね。じゃないと、あそこまで飛ばない」。実戦での対応力が3Aでの最大の課題。最低限でも犠飛、と打席に入り「イメージと違う球を打ちにいった」のに結果が出たことに意味があった。

 第2打席は強振したバットが捕手のミットに当たり打撃妨害で出塁。メジャー9年間で計10度記録した珍プレーだが、過去に打撃妨害を取られた捕手は「ヘッドが遅れて出てくる感じ。捕手はそれに気づかないことがある」と分析。球をギリギリまで呼び込むスイングができていることを物語る。第3打席も外角球に逆らわず左前にはじき返し、「調整というより、試合では一番いいバッティングをする。(今の自分には)結果も必要だから、そういう意味でもよかった」と胸を張った。

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2012年5月18日のニュース