同期入団の宮本は通算１９９４安打目　先制タイムリー

＜広・ヤ＞３回、宮本は通算１９９４安打目となる先制の中前適時打を放つ

セ・リーグ ヤクルト６－４広島

（4月28日 マツダ）
　日本ハム・稲葉が偉業を達成した約１０分後、ヤクルト・宮本は、広島の先発・福井から通算１９９４本目の安打を放った。３回２死一、二塁で先制の中前適時打。「試合中も（稲葉のことが）気になって人に聞いたりしていた。自分のことのようにうれしかった」。自身は大台にあと６と迫った。

　９４年ドラフトの同期入団で、宮本が２位、稲葉が３位指名。前夜、テレビ朝日系列の「報道ステーション」で放送された宮本の特集を見ていたという稲葉からメールが送られてきた。その内容は「ずっと一緒にやって来て良かったです」。２歳年上の宮本は「あす決めろよ」と返信した。稲葉が０４年オフにＦＡで日本ハムに移籍し、チームは別々となったが、今も固い絆で結ばれている。

　次は自身に注目が集まるが「僕はまだ６本ありますから。マイペースで行きますよ」。５月４日からは神宮で広島３連戦が組まれており、本拠地での達成の期待も高まる。チームも６連勝とムードは最高潮。その流れに乗りながら、４１歳のベテランは大台へと歩みを進めていく。