由伸 頑張るパパ打!次女誕生を自らのバットで祝う

[ 2012年4月29日 06:00 ]

<巨・神>初回2死二、三塁、巨人・高橋由の打球は能見(手前)を直撃。一塁悪送球を誘う

セ・リーグ 巨人7-2阪神

(4月28日 東京D)
 パパは強かった。巨人・高橋由が天敵を打ち砕いた。「初回の方がいい当たりだったけど、ヒットにならなくてついてないなと。そしたら2打席目がね」。公式記録は1安打2打点だが、実質2安打4打点の活躍に笑った。

 初回、同点としなおも2死二、三塁。初球のスライダーをとらえたライナーが、能見の左すねを直撃した。打球を拾った能見の一塁悪送球を誘い2点を勝ち越し。3回1死二、三塁ではワンバウンドの打球が一塁手の頭上を越え、2点適時打となった。原監督も1打席目を「僕の中ではワンヒット、ワンエラー」と評価し、昨季から4連敗中だった能見を3回でKOする原動力になった。

 原監督は前日「小笠原、由伸は左投手の時に打率が悪いでしょ」と左腕に対し打率・192だった高橋由に奮起を促した。

 結果次第ではスタメン剥奪の危機。それでも「ああいうふうに言われる前から(直接)言われているから」。燃える理由もあった。前日に麻衣夫人(36)が第2子となる次女を出産した。

 世のパパたちが家庭サービスに励む大型連休も、野球選手には無縁の世界。「子供の時からそう(野球漬け)だから慣れてるよ」。だからこそ新たな家族の誕生を自分にしかできない方法で祝った。

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2012年4月29日のニュース