キャンプ「100点」打ち上げ 中畑監督“戦闘モード”

[ 2012年2月28日 06:00 ]

キャンプ最終日、打撃練習を行ったDeNA・中畑監督

 普段の中畑監督とは少し様子が違っていた。最終日。ラミレスと競走し、自らフリー打撃も行った。報道陣にも時折、冗談を交えながら対応。それでも表情は真剣なままだ。新生DeNAにとって初めてのキャンプを打ち上げて、28日には開幕カードで対戦する阪神との練習試合(宜野湾)が待つ。いよいよ戦闘モードに入ったのだ。

 「キャンプそのものは100点。ただ、戦う準備ができただけ。キャンプが終わった以上、戦う集団になっていかないと。あした開幕戦の相手とやれるのはいいな。和田タイガースに思い切りぶつかっていくよ」

 自身の明るいキャラを前面に押し出し、常に明るく、生き生き、元気よく――をテーマに掲げた今キャンプ。大勢の報道陣やファンが駆けつけ、球春の主役となった。その勢いを実戦でどう生かすか。機動力を絡め、全員が大きな声を出し続ける中畑野球は練習試合、オープン戦ですでに実践しているが、プレ開幕戦なら気持ちの入り方もおのずと違ってくる。池田純球団社長も「楽しみ。今年は違う姿を見せたい。開幕前に虎退治です」と必勝を願った。

 転んでもただでは起きない。キャンプ序盤は指揮官を含めインフルエンザ禍に巻き込まれるなどグラウンド外でも話題を提供。「印象に残っているのは一も二もなくインフルエンザ。面白い監督だって選手が受け入れやすい環境になって、逆にコミュニケーションが取れるようになった」と、その効果がチームの結束力を強めたと強調した。

 「充実したキャンプだったし、ちょっと手応えはある。オープン戦といえども勝つことを目標に、勝ちたい気持ちを持ち続けてやっていく」。球界の話題の中心だったキャンプが終わっても、中畑DeNAは主役を譲らない。

 ▽DeNAの昨季の阪神戦 10勝12敗2分けで、セ・リーグ5球団との対戦の中では最も成績が良かった。4月24日(甲子園)から4連勝。三浦、山本、藤江がそれぞれ2勝ずつを挙げた。本拠地・横浜スタジアムでは4勝6敗1分けだった。

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