期待は谷繁級!DeNAドラ2 1軍昇格、即答二塁打

[ 2012年2月12日 06:00 ]

紅白戦5回1死、DeNAのルーキー高城は二塁打を打つ

 DeNA初の紅白戦。中畑監督は18歳の若者に視線を奪われた。「ナイスバッティング!」と声を上げたのは5回だ。ドラフト2位・高城(九州国際大付)が1ストライクからの2球目、内寄り直球をフルスイング。プロ2打席目で左翼フェンス直撃の二塁打と結果を出した。試合後の円陣では再び「高城、ナイスバッティング!!」と声を掛けた。

 「120点やっていい。高校出の1年目で(1軍に)上がってすぐに実戦で結果が出たのだからね。物凄く自信になると思うよ」

 2軍スタートも第2クール初日の7日からルーキーで唯一1軍に合流。中畑監督がインフルエンザで離脱中にビデオを見て昇格を決めた期待の若手だ。遠投115メートル、二塁まで送球が1・8秒という強肩が高い評価を受けていたが、準優勝した昨春センバツで大会タイ記録の8打数連続安打をマークした打撃でも非凡な才能をアピールした。

 まだあどけなさの残る高城は「ホッとしました。紅白戦で結果を残さないと1軍に残れないと思っているので。とにかく食らいついてやっていく」と気を引き締めた。正捕手が決まっていない中、巨人からFA移籍の鶴岡、選手会長・新沼、成長著しい黒羽根らと開幕1軍を争う。「打撃は90~100点でも守備は60~70点ぐらい。3人と比べて経験もないし対等じゃない」と自己分析するように、投手別の球種、サイン、配球など覚えることは山ほどある。スケジュール帳に多くのメモを書き込むのが日課だ。

 目標の捕手は谷繁(中日)。高校出の新人捕手が開幕1軍をつかめば、球団ではその谷繁以来23年ぶりとなる。「凄く楽しみになってきた」と中畑監督は新星誕生に期待を寄せた。

 ▼巨人・森中スコアラー 高校出1年目で、なかなかああいうところでは打てない。大したもの。

 ▼中日・筒井スコアラー 肩もいいし打撃も素晴らしい。高校出1年目で堂々とプレーしている。

 ◆高城 俊人(たかじょう・しゅうと)1993年(平5)5月3日、福岡県生まれの18歳。多々良中央中ではボーイズリーグ・粕屋フェニックスに所属。3年時には捕手として日本代表に選ばれ世界大会優勝。九州国際大付では主将として出場した昨年の春夏の甲子園で通算22打数13安打、打率・591。高校通算21本塁打。昨秋ドラフト2位でDeNAに入団。1メートル76、80キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2012年2月12日のニュース