3番起用に応えた!高橋周 実戦デビューで決勝二塁打

[ 2012年2月12日 06:00 ]

<中日・LG>8回、中日・高橋周は右中間勝ち越し適時二塁打を放つ

練習試合 中日6―3韓国LG

(2月11日 北谷)
 大嶋さん、僕も持ってますよ!中日のドラフト1位・高橋周(東海大甲府)が実戦デビューでいきなり決勝打を放った。

 3―3の8回無死一塁。韓国LGの横手投げ右腕・金寄杓(キム・ギピョ)の132キロの直球を振り抜くと、打球は右中間を深々と破る勝ち越し二塁打。「プロ初安打」で試合を決め、持って生まれた勝負運の強さを見せつけた。

 「何か変な打ち方でしたね。1本出たのはうれしい。あまり考えないで 試合に入れた」
 照れ笑いで振り返る通り会心の当たりではなかったが、それでも打球はグングン伸びた。高校通算71本塁打。高校生離れの打力に昨秋ドラフトではヤクルト、オリックスと3球団が競合した。高木監督が引き当てた金の卵は早くもその片りんを披露してみせた。

 前日に沖縄入りした両親と兄姉の前で3番・三塁で先発出場。緊張もあった1、2打席目は甘い球を簡単に見逃し、連続三振に倒れた。だが、試合中に「とにかく初球からいこう」と気持ちを入れ替えた。第3打席は強烈な二ゴロで決勝打の予感を漂わせていた。

 高木監督は若手主体のメンバーながら高橋周を3番で起用。フル出場させ「誰もが注目している選手。やっぱり期待しているし、じっくり見ようということ。他の選手とは違う」と今後も英才教育を施す方針を示した。「きょうの試合を今後につなげたい」と高橋周。未来の4番候補が華々しいデビューを飾った。

 ◆高橋 周平(たかはし・しゅうへい)1994年(平6)1月18日、神奈川県藤沢市生まれの18歳。善行小1年から野球を始め、湘南クラブボーイズで2年時に全国制覇。東海大甲府1年春からベンチ入りし夏から4番。3年夏の山梨大会は準々決勝敗退。高校通算71本塁打。昨秋のドラフトで1位指名3球団競合の末に中日入り。50メートル走6秒6、遠投100メートル。1メートル80、85キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

2012年2月12日のニュース