松井、ドジャースと交渉間近「候補3人の1人」

[ 2011年12月12日 06:00 ]

ドジャーズが交渉を開始することになった松井

 アスレチックスからFAとなっている松井秀喜外野手(37)に対し、ドジャースが早ければ12日(日本時間13日)にも交渉を開始する。ド軍は現在、メッツのダニエル・マーフィー内野手(26)のトレード交渉を行っているが、並行して松井にアタックをかける。スポーツ専門局ESPN(電子版)も10日(同11日)、ド軍の左打者獲得候補の一人が松井であると報じた。松井の市場がいよいよ始まる。

 松井の去就をめぐる市場の動きが、ようやく本格化しつつある。関係者によると、ド軍が土日の休日明けとなる12日にも松井側と接触を図る可能性があるという。ESPNもこの日、ド軍が獲得候補に挙げている左打者が3人おり、その一人が松井であると報じた。

 8日まで行われたウインターミーティングの終盤、松井のヤンキース時代の打撃コーチだった恩師ドン・マッティングリー監督が松井の獲得を進言。ネド・コレッティGMは8日、それに呼応するように「プロフェッショナルなベテランの左打者が必要」と語った。ド軍内では、一気に松井の名前が獲得リスト上位に上がってきた。

 ド軍は左打者候補として、ウインターミーティング前から、メッツとのトレード交渉で、ダニエル・マーフィー内野手獲得に動いている。マーフィーは26歳で、内外野を守れるが、シーズンを通して出場したのは09年だけ。膝に不安を抱え、今季も打率・320を残したが、109試合の出場にとどまった。メジャー実働は3年で、年間本塁打も09年の12本が最多。マッティングリー監督が求める勝負強さや長打力、コレッティGMが明かした「プロフェッショナルなベテラン」には合致しない。トレード交渉と同時進行で、松井獲りへの動きを強める。

 DH制のないナ・リーグで出場機会が減る懸念があるが、恩師マッティングリー監督の存在に加えて、星稜2年の時に高校日本代表で初めてメジャー観戦したのがドジャースタジアムという縁もある。ド軍が動けば、松井に興味を示すオリオールズやレイズにもプレッシャーをかけられる。

 松井は過去2年、最初に正式オファーを出してくれた球団を移籍先に選んだ。ド軍との交渉の行方が注目される。

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2011年12月12日のニュース