中畑新監督 春季キャンプでの“マイクパフォーマンス”プラン披露

[ 2011年12月12日 06:00 ]

プロ野球28会チャリティーイベントで握手を交わす中畑新監督と真弓氏

 マイクだって熱いぜ!横浜DeNAの中畑清新監督(57)が11日、来春の沖縄・宜野湾キャンプで自らマイクを持ってパフォーマンスを行うプランを明かした。

 この日は神戸市内で開催された、昭和28年生まれの元プロ野球選手で構成する「プロ野球28(ニッパチ)会」による東日本大震災復興支援イベントに参加。少年たちとの試合では来春の予行演習とばかりにマイクを離さず、欽ちゃんにも負けないキヨシ流のパフォーマンスでファンを楽しませた。

 その姿は、監督というよりスタジアムDJだ。27チーム、201人が参加した野球教室で、子供たちとの特別試合。一塁側ベンチ中央に座った中畑新監督は、マイクを手に延々としゃべり続けた。軽妙なトークに笑いが絶えない。同様のシーンが来春の沖縄でも展開されることになりそうだ。

 「(春季)キャンプでのマイクパフォーマンスも悪いことではないよね。集まった人たちに向かって選手の紹介をしたり、きっちりとね。その辺までいけたらいいよね」。どこまでもエンターテイナー。春田真オーナー(42)が求める「明るく、情報発信できる人」という監督像を、まさに実践している。

 28会メンバーに向かって「おい、しっかり走れよ!」「負けられないぞ!でも、点を取れない気がします…」。そして子供たちには「1度もバット振らないなんてダメだ」「おっ、だんだんタイミングが合ってきたな」。絶妙のタイミングで声をかけた。夜のイベントでも長渕剛「しあわせになろうよ」を披露するなど、ここでもマイクを手放さなかった。

 野球教室の開会式では「この中で将来、ベイスターズに入りたい人は?」。問いかけに誰も手を挙げず「阪神に入りたい!」との答えに新指揮官は思わずずっこけた。「関西だけど寂しいよね…」。横浜のファンを一人でも増やしたい。キャンプに来たファンを喜ばせたい。マイクパフォーマンスといえば茨城ゴールデンゴールズの萩本欽一前監督が有名だが、キヨシのサービス精神は欽ちゃんにも負けていない。

 もちろん、喜ばせるのはマイクだけではない。すでに前巨人のラミレスを補強し、巨人からFA宣言した鶴岡らも獲得。「(高田GMには)どんどん補強をお願いしたい。戦力はこれでいい、というのはないからね」。マイクで魅せて勝利で盛り上げる。熱い男が迎える新シーズンが待ち遠しい。

 ▼茨城ゴールデンゴールズ・萩本欽一前監督 前からプロ野球の人もマイクパフォーマンスをやってほしいなあ、と思ってたの。だからメッチャうれしいね。でも中畑さんはしゃべりうまいから、超されるのは嫌だな。ところで笑いのヘッドコーチはいらないのかな。俺行かなくていい?何だったら後ろで黒子の格好してギャグやろうか?

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