ドライチ4兄弟の末弟・赤川2勝!ヤクルト再び貯金10

[ 2011年9月8日 06:00 ]

<横・ヤ>4回2死二塁、先発・赤川が金城のゴロを好捕し、ホッとした顔を見せる

セ・リーグ ヤクルト4-0横浜

(9月7日 横浜)
 お家の一大事に末っ子が立ち上がった。ヤクルトの08年ドラフト1位の赤川が自己最長の7回無失点。これまでの5回2/3を超え、未知の領域に突入しても無四球で投げきった。

 「悔しい思いがあったので、6回を何とか超えたかった。打ち気の早い打者へのストライク先行を意識しました」。序盤から飛ばした。初回2死から3者連続三振。力のある直球に加えツーシーム、フォークを低めに集めた。3回無死一、二塁では、国吉のバントを巧みに処理して三塁へ送球してアウトに。宮本の「強いバントなら三塁へ」という指示を守ってピンチを脱出。左打者は無安打、計4安打に抑えた。

 前回登板の1日の広島戦(神宮)は、勝利投手の権利目前の4回2/3で降板。回を追うごとに甘くなる制球が課題だった。女房役の相川から「何回でつぶれようが、力を出し切れなかったら同じ」と諭されて奮起。故障者続出のチームが苦境に立つ中で、プロ4年目左腕が先輩の助言に支えられて結果を出した。

 チームは2年連続で横浜戦に勝ち越し、貯金も再び2桁の10。原動力は05~07年高校生ドラフト1巡目の村中、増渕、由規の「ドライチ3兄弟」だが、翌08年1位の赤川は8月18日の横浜戦(神宮)でようやくプロ初勝利。祝勝会を開いてくれた次男・増渕から「これからだぞ」と激励され、4兄弟の末弟に認定された。見た目は大柄な「ジャイアン」だが、おおらかでマイペースな末っ子気質。赤川は「まだ2勝じゃ(4兄弟に)なれないかなあ」とさらなる活躍を誓った。

 ▼ヤクルト・荒木チーフ兼投手コーチ(赤川について)まだミスはあるが、ピンチを切り抜けられるようになってステップアップしている。

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