松坂に勇気!右肘手術のストラスバーグ159キロ

[ 2011年9月8日 06:00 ]

381日ぶりにメジャー復帰登板を果たしたナショナルズのストラスバーグ

ナ・リーグ ナショナルズ3―7ドジャース

(9月6日 ワシントン)
 昨年9月3日に右肘の腱移植手術を受けたナショナルズの最速103マイル(約166キロ)右腕・ストラスバーグが、381日ぶりにメジャー復帰登板を果たした。

 「手術を受けたときから、目標は2011年中の復帰だった。達成できていい気分。さらに身体を強くして、来年はもっといい投球をしたい」

 10年に一人の逸材と言われ、09年ドラフト全体1位でナ軍が指名。新人史上最高の4年総額1500万ドル(約14億3000万円=レートは当時)の契約金で入団した輝きはそのままだった。

 初回いきなり先頭打者に二塁打されたが、2回にイーシアを三振。続くマイルズからは、この日の最速となる99マイル(約159キロ)速球で2者連続三振を奪った。5回56球を投げて2安打無失点、4奪三振。救援陣が打たれ白星こそ付かなかったが、剛腕は健在だった。

 6月10日に同じルイス・ヨーカム医師の執刀で右肘の手術を受けているレッドソックス・松坂も、自身のツイッターで「昨年トミー・ジョン手術を受けた投手の復帰登板を見て、またリハビリを頑張ろうという気持ちになりました!」とつぶやくなど、勇気をもらった様子だった。

 ▽腱移植(トミー・ジョン)手術 損傷したじん帯を切除し、他の正常な腱の一部を肘に移植する手術。1974年にドジャースのトミー・ジョン投手が左肘腱を断裂した際に、チームドクターだったフランク・ジョーブ博士が初めて行ったことから名付けられた。手術の際は利き腕と反対側の手首にある長掌筋の腱を利用するケースが多い。現在の手術成功率は90%前後。完治まで8~12カ月を要すが、じん帯を損傷した9人に一人が手術に踏み切るといわれる。

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2011年9月8日のニュース