沢村、救援陣打たれ白星消滅も「僕の力不足」

[ 2011年4月16日 06:00 ]

<広・巨>力投する先発・沢村

セ・リーグ 巨人4―4広島

(4月15日 マツダ)
 特別な白星がするりと消えた。プロ初先発の巨人・沢村が6回2/3を2失点の力投。1点リードで勝ち投手の権利を手にしてマウンドを降りたが、救援陣が痛打されて引き分けた。

 特別な白星がするりと手からこぼれ落ちた。プロ初先発の沢村が6回2/32失点の力投。1点リードで勝ち投手の権利を手にしてマウンドを降りたが、救援陣が打ち込まれてプロ初登板勝利は消えた。

 「(開幕2連勝で)もの凄く良い流れできている中で、勝たなくちゃいけなかったのに勝てなかったのは先発である僕の力不足。内容ではない。結果なので」。試合後、バスへ乗り込む際に何度も自分を責めた。

 敵地ながら滝鼻オーナーが異例の観戦に訪れる中、川口投手総合コーチが「直球の制球が高く、変化球も(ストライクが)入ってなかった」と分析したように、決して本調子ではなかった。自身のミスも2度あった。それでも踏みとどまった。初回2死一塁でトレーシーを見逃し三振に打ち取ったかに思えた4球目。セットポジションでグラブが一時静止していなかったため、ボークの判定。得点圏に走者を背負ったが、仕切り直しの1球で左飛に仕留め直した。3回も2死二塁のピンチでクイックモーションを怠り、梵に悠々と三盗を陥れられたが、東出を一ゴロに仕留めた。打ち取ったのはいずれも直球。球威でねじ伏せた。だが、7回1死からライアルの悪送球をきっかけに2失点。味方のミスをカバーできなかった自分を許せなかった。

 特別な日だった。キャンプ前に、「プロ初登板は特別な日になる。いつになるのか。自分の中では初登板で勝つことが目標。勝った後にそこから考えればいい」と思いをはせていた。前日には全幅の信頼を寄せる中大の大先輩の阿部から「がむしゃらに投げるのは誰でもできる。何かを感じながら投げろ」とメールが届いた。その中で、勝利投手にこそなれなかったが、先発として役割は十分に果たした。

 原監督は「良いデビューをしたと思う。どういう結果でも糧として次につながる」と評したが、沢村には次回へ宿題ができた。「勝たせることができなかったのでもっと上を目指したい」。次回登板予定は21日の阪神戦(甲子園)。悔しさを糧に、きっちり白星をもぎ取る。

 ▼中大・高橋善正監督(八王子市内の中大合宿所でラジオ観戦)早打ちしてくれているのも助かったよな。初球はストライク入ってないけど、そのあとが良かった。ストライクが入ればもともと10は勝てる力はある。(最近連絡は?)ないよ、別にいいよ。今は島袋(中大の新人、興南で甲子園春夏連覇)がいるし。

 【沢村アラカルト】

 ☆生年月日 1988年(昭63)4月3日、栃木県生まれの23歳。誕生日は高橋由伸、オリオールズ・上原浩治と同じ。

 ☆サイズ 1メートル84・90キロ。1月の新人合同自主トレ時に計測したヒップ108センチは元大リーガー野茂英雄氏のプロ1年目と同じ。

 ☆投打 右投げ右打ち。

 ☆球歴 東陽中で軟式野球部に所属して投手。佐野日大3年夏の栃木大会は、準優勝も登板機会なし。中大(当時2部)では1年春からベンチ入り。08年秋に1部昇格に貢献。昨年春のリーグ戦で神宮学生最速の157キロをマークした。大学では1部リーグ通算41試合19勝14敗、防御率1・31。

 ☆座右の銘 猪突(ちょとつ)猛進。

 ☆趣味 家電。「語ると何時間も話せる」と豪語。

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