ダル、離婚「話し合っている」…ブログで“発表”

[ 2010年11月21日 06:00 ]

離婚に向けて協議していることをブログで報告した日本ハムのダルビッシュ(右)と紗栄子

 離婚に向けて協議している日本ハムのダルビッシュ有投手(24)と妻でモデルの紗栄子(24)が20日、それぞれのブログで「代理人を立てて話し合っている」と報告した。連名の文書で、今月上旬に離婚危機が表面化してから2人が正式にコメントするのは初めて。交際6カ月、妊娠6カ月のスピード婚から3年で結婚生活に終止符を打つことを決断した。ダルビッシュは離婚問題に決着をつけ、来オフのメジャー移籍を目指す。

 2人のブログ更新はともに3日以来。「ご報告」と題した連名の文章で、「私たちは今、代理人を立てお互いの今後について話し合っております」と発表。「詳細については差し控えさせていただきますが、今まで同様、あたたかく見守っていただけましたら幸いです」とつづっている。
 ダルビッシュは週刊誌などで離婚危機が一斉に報じられた4日、原因が自身の女性問題などとされたことに対しツイッターで「何で俺(おれ)だけ悪いみたいになってんねん。アホちゃう」と反論したが、正式にコメントするのは初めて。文章では、この間のファンからの励ましに対し「深く感謝しております」とも記している。
 関係者によると、2人は10月末から弁護士を立てて離婚を前提とした協議を始めた。ダルビッシュ側は父ファルサさんが前面に出て、既に財産分与など金銭的なことについて具体的な話し合いに入っている。ただ、双方に不倫や育児放棄などの明確な過失がないため、条件面での着地点が見えにくく、長期化する可能性もありそうだ。
 07年5月に友人の誕生日パーティーで知り合い交際に発展。同年8月にスポニチ本紙が熱愛と紗栄子の妊娠を報じ、ダルビッシュはヒーローインタビューで「家族が増える」とファンに報告。同年11月11日に婚姻届を提出し、翌年3月に長男、今年2月には次男が誕生した。
 2人の関係に亀裂が入ったのはペナント開幕直後の4月。子育ての負担が大きくなった紗栄子と、遠征が続くダルビッシュの間ですれ違いが生じ、夫婦げんかが続くようになった。ダルビッシュとしては、オフの日に紗栄子が仕事で家を空けることにも、不満を募らせていたようだ。
 7月末に、体の弱い次男のために紗栄子が宮崎県の実家にほど近いマンションに移り、別居状態になったことで事態が悪化。札幌にあった愛の巣のマンションから9月末に紗栄子が、10月にダルビッシュが荷物を運び出し、この時点で結婚生活は事実上崩壊していた。同月中旬に長男が通う宮崎県の幼稚園の運動会にはダルビッシュも駆けつけたが、それ以来夫婦は顔を合わせていない。
 ダルビッシュは25日、プロ野球選手の社会貢献活動優秀者を表彰する「ゴールデンスピリット賞」の授賞式に出席予定。紗栄子は翌26日に都内で、母親が主体となって運営するイベント「ママフェス」に登場する。

 ◆ダルビッシュ有(だるびっしゅ・ゆう)1986年(昭61)8月16日、大阪府生まれの24歳。高校時代は東北で春夏合わせて4度甲子園に出場し、高2夏の大会で準優勝。04年ドラフト1巡目で日本ハムに入団した。2年目に12勝を挙げ、チーム44年ぶりの日本一に貢献。以来、5年連続2ケタ勝利。08年北京五輪代表。09年WBC代表では優勝に貢献。今季は最優秀防御率、最多奪三振の2冠。1メートル96、90キロ。
 ◆紗栄子(さえこ)1986年(昭61)11月16日、宮崎県生まれの24歳。「サエコ」の芸名で、01年に日本テレビのドラマ「ゼニ ゲッチュー!!」でデビュー。03年にTBSのバラエティー「学校へ行こう!」や、05年に同局のドラマ「ドラゴン桜」に出演し人気に。08年に所属していた芸能プロダクションを離れ、本名のダルビッシュ紗栄子としてブログの執筆やファッションブランドを立ち上げるなど活動。

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2010年11月21日のニュース