速球武器に完ぺき救援 上原「どん底からだから良かった」

[ 2010年9月30日 13:08 ]

レイズ戦で11セーブ目を挙げたオリオールズ・上原

 【オリオールズ2―0レイズ】90マイル(約145キロ)前後の速球に、レイズの強打者が面白いように振り遅れた。オリオールズの上原が2―0の9回を3人で抑え、今季11セーブ目。ヤンキース、レッドソックス、ブルージェイズ、レイズと東地区の強力打線を5試合連続で完ぺきに抑え、「いい感じ」とほおを緩めた。

 一発のある2番からの好打順を、最後はすべて速球で仕留めた。ゾブリストを初球で中飛に打ち取ると、クロフォードは外角速球で空振り三振。ジョンソンを内角速球で見逃し三振に取り、満員の敵地を沈黙させた。

 この5試合、打者15人で11三振と相手を圧倒している。上原は「フォークと同じ投球フォームと腕の振りを意識しているので、打者が空振りするし、直球はファウルになる」。終盤戦から抑えを任され、チームを100敗阻止に導いた。

 2年目の今季は左太もも、右ひじの故障で2度、故障者リスト入りした。その間、3A、2A、ルーキーリーグまで経験。最後に本来の力を取り戻し「腐らずにずっとやってきた。どん底からだから良かった」と話した。(共同)

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2010年9月30日のニュース